田島の獅子舞 | 埼玉いいじゃん。

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田島氷川社で、3月15日、7月15日、10月6日に近い日曜日と、年3回公開される「田島の獅子舞」は、昭和33年3月1日にさいたま市の無形民俗文化財に指定されています。

江戸時代前期に、徳川3代総軍家光公の輪王寺への道中の街道を清めるための厄除け、悪魔祓いとして奉納されたのが始まりと伝えられています。

*輪王寺(りんのうじ):天台宗の寺院で、東照宮・二荒山神社など日光山にある寺社の総称として「輪王寺」が使われていました。



小さな子供には、怖かったようです(^^: 獅子の袖に菊の御紋が付いているのは、寛永年間(1624~1643)には輪王寺宮の台覧を賜った際、田島氷川社は菊花の御紋を付けることが許されたからです。

*輪王寺宮:天台座主、日光山及び東叡山(寛永寺)の貫主を兼任した天皇の皇子または猶子に対する尊称です。ブログの最下部に輪王寺宮誕生の経緯を書き加えてあります。



角の無い女獅子、中獅子、大獅子の3頭の獅子が勇壮な舞を披露します。



「弓掛け」と呼ばれる弓を飛び越える場面が見所の1つです。



祭礼のあとには、舞で使用された獅子頭が、見学者の頭上にかざされ、厄除けや無病息災の御利益があるとされています。

今年の7月は13日かしら?


田島氷川社

さいたま市桜区田島4-12-1
JR埼京線 中浦和駅 徒歩15分
JR武蔵野線 西浦和駅 徒歩15分
JR浦和駅西口より国際興業バス
田島団地行
志木駅東口行
桜区役所行   田島バス停下車



*輪王寺宮:初代は第108代・後水野天皇の第3皇子・守澄法親王(しゅちょう・ほっしんのう)
寛永15(1638)年江戸幕府は対朝廷対策、宗教政策のため、朝廷と皇子下向の契約を交わす。
正保4(1647)年第108代・後水野天皇の第3皇子が天台宗関東総本山の東叡山寛永寺に入った。
承応3(1654)年前座主の公海から譲られて東叡山と日光山の貫主となった。
明暦元(1655)年朝廷から天台座主の宣下を受けた。そして朝廷は日光山に「輪王寺」号が与えた。
明暦2(1656)年江戸幕府は輪王寺門跡が比叡山・東叡山・日光山の三山を管領する長と定めた。
以後、幕末まで、皇子または天皇の猶子が東叡山寛永寺の貫主を務め、輪王寺宮と尊称された。輪王寺宮は例外もあるが天台座主も兼務した。