こんにちは。理学療法士の川崎です。最近は暑さが続いており通勤時は参っております。みなさんも水分、塩分をしっかりと補給し熱中症には気を付けてお過ごしください。

 今回はお膝についてお話をしたいと思います。当院でもお膝の疾患でリハビリを実施している患者さんは多く、代表的な疾患として変形性膝関節症、半月板損傷、人工膝関節の術後、靭帯の損傷または断裂と様々な方がおります。

お膝の関節は半月板というクッションを間に挟みその周囲を靭帯、関節包が覆いその上に筋肉が覆うといった構造になっております。

 お膝は股関節、足関節の間に存在しとても衝撃を受けやすい関節です。通常の歩行時は体重の2~3倍、走っている時は5倍、階段昇降時は5~6倍、しゃがんだ状態からの立ち上がりでは7~8倍の衝撃がお膝にかかると言われております。

当院のお膝の疾患の患者さんも階段(特に降りる時)や立ち上がり動作で痛みが強く出現するという方が多いです。そういった方々には一般的にお膝の筋力を鍛えるとよいと言われておりますが動作というものはお膝以外にも様々な部位が連動して動いております。例えば椅子から立ち上がる際に足関節が固いと前方への重心移動を行えずお膝の負荷が増大してしまい痛みが出現する事が多いです。つまり動作などでの痛みを軽くする為にお膝の筋力をつける事はとても重要ですがそれ以外の筋力や関節の動きも向上させる必要があります。まずは実際に動作をみてその後に筋力や関節の動きを評価し治療を実施しまた動作を実践し改善があったかを見ていくという流れでリハビリを実施していきます。そのため診断は同じでもみなさんそれぞれに違った動作や生活パターンがあるためそれぞれの方にあった治療プログラムが出来上がるということになります。

 スポーツ復帰の方々にはそれらに加えて競技動作時の再発防止のため応用のトレーニングを実施します。例を挙げると動作時の安定性向上のため体幹強化や股関節・膝関節・足関節を用いたジャンプ後の衝撃吸収の動作練習などがあります。

 当院では多くのお膝でお困りの方がそれぞれの目標に向けてリハビリを実施しております。やはりリハビリの成果が出て動作時の痛みが軽くなったり、歩く歩数が増えたことで遠出出来るようになったというお声をいただくと私自身とてもうれしいです。その声をこれからも聞くことができるように、患者様の苦痛が少しでも軽くなるように私自身これからも頑張っていきたいです。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。