6月のコラムを担当しますリハビリテーション科の上村です。

皆様はロコモ(ロコモティブシンドローム)という言葉をご存知ですか?

ロコモとは【運動器の障害により歩行能力が低下し、要介護状態あるいは要介護状態になる危険性のある状態】と定義されています。健康で日常生活を送れる期間は平均寿命より男性は9年、女性は12年短いとされています。介護状態にならずに生活していくためにはロコモの予防が必要と言われています。

 

ロコモの原因

⑴    疾患を有した運動器の障害

変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、脊柱管狭窄症など…

⑵    加齢による運動器機能不全

病気等はなくとも加齢による筋力低下、持久力の低下、バランス能力の低下など…

 

ロコモチェック(7つの項目のうち1つでも当てはまればロコモが疑われます)

□片足立ちで靴下が履けない

□家の中で躓いたり滑ったりする

□階段を上がるのに手すりを必要とする

□横断歩道を青信号で渡りきれない

□15分くらい続けて歩けない

□2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

□家の中のやや重い仕事(布団の上げ下ろしなど)が困難である

 

いかがでしょうか?

現在ロコモの予備軍は全国に4700万人いるとされています。

以下にご自宅で出来る予防を紹介していきます。

 

①    運動

片足立ち:左右1分/3セット

転倒しないよう安定した掴まるもののある場所で行いましょう。

 

スクワット : 10回/3セット

屈む時は膝がつま先より出ないよう行いましょう。

 

②    食生活

カルシウム(骨の材料になる) : 牛乳、乳製品、小魚、緑黄色野菜など

ビタミンD(カルシウムの吸収を高める) : 魚全般、キノコ類など

ビタミンK(骨の質を高める) : 小松菜、納豆など

 

予防のために今からできることをはじめていきましょう!