理学療法士の山本です。現在、健康維持の目的でウォーキングを生活習慣に採り入れている方が多いと思います。ダイエット、運動不足解消・・・。個人個人目的は様々ですが、その効用はテレビや雑誌でもよく取り上げられています。

 

そのような状況下、『ウォーキングを実践したいが、膝の負担が心配』『ウォーキングの効用をさらに高めたい』等、多様なニーズが臨床現場でも聞かれています。今回は、そのようなニーズも踏まえ地域でも利用者が増えてきている【ポールウォーキング】をテーマにコラムを書いてみます。

 

☆以下、ポールウォーキングの主な効用として紹介されています☆

・上半身も使った全身運動なので、通常ウォーキングと比較して20〜30%増の運動効果。ダイエットにも効果的。

・メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防と改善。

・正しい姿勢を保持して歩幅も広がり、左右の筋バランスが整う。

・首や肩周りの血行を促して肩こりも改善。

・骨粗鬆症の予防と改善。

・足腰への負担を軽減。

・転倒予防と身体バランスの改善、筋バランスの改善。

・起立&歩行の安定性獲得と運動器の機能改善。

・ポールを持つことで肩甲骨を意識した腕ふりがしやすい

・広背筋や大胸筋へのストレッチ効果で猫背や肩こりの解消につながる

・上半身をひねることでくびれをつくることや腰痛改善の効果が期待できる

・大殿筋(おしりの筋肉)を鍛えるのに効果的

 

以上、様々な身体的な効用が提唱されています。

また、着地足に合わせて上手くポールを地面につくことで、足腰への負担が最大で40%軽減するというデータが示されています。通常、歩く時には体重の2~3倍、階段の上り下りでは体重の6~8倍の負担がヒザにかかると報告されてます。足腰への負担を懸念され、ウォーキングを控えている方もチャレンジする機会となるのではないでしょうか。

 

現在、様々な場所で体験会やウォーキングイベントが開催されています。近隣の志木市では国内最大規模のポールウォーキングイベントが毎年開催されています。今後ぜひ、機会があれば体験されてみてはいかがでしょうか。