コロナとちゃんよたのデビュー戦
先日試合した後輩から
「コロナ陽性になりました、バンビさんは濃厚接触者になるそうです」とラインがきた。
私はその日、新宿FACEで午後試合が組まれていた。
でも体調も悪くないし大丈夫だろうと思った。
鞄の準備をしていると、大会主催者から電話がきた。
「まだ話し合いの段階ですがもしかしたら欠場してもらうかもしれませんすみません」
それぐらいの大変なことなの?って呑気に思った。
その日の試合は、ずっと一緒に練習してきた女子のデビュー戦だった。
私はその子と組むことになっていた。
初めての試合、シングルマッチよりタッグマッチの方が気分が楽だと思うし
それまでそう言われてきたんだからやっぱりタッグマッチでやりたかったに違いないんだけど、私がもしもコロナ陽性で、会場に行って誰かに移したりしたら大変なことになる。
コレは欠場しかないのかな。
あの子は大丈夫かな。。。
結局私は試合を欠場することになった。
元気なのに欠場。悔しかった。
Twitterでその大会のツイート見るたびに悔しかった。
その次の日、なんとなく体調が優れなかった。
関節の痛み、頭痛、風邪のひき始めって感じだった。
病院でspcr検査を受けて帰宅。
夜に向け、熱がどんどん出てきた。
身体中が痛い。吐き気もする。
コレはコロナではないか。はっきり言ってコロナなのではないか!
デビュー戦の女子は大健闘したらしく、Twitterが賑わっていた。
大会主催者から試合の映像アドレスを送ってもらい、家で見た。
ちゃんよたというその子は、本当に頑張っていた。
デビュー前の練習の時点で誰よりも練習を頑張っていたし、練習の予定のない日は相手を探し体育館の武道場で練習していたみたいだった。道場を持たない団体も増えているが、まさに道場が無い状態でも、ここまで練習できるんだってこと、示したと思う。
練習は裏切らないってよくいうけど、コレはまさにそういうことなんだろうなって思った。
病院からは次の次の日に連絡があった。「陽性ですね」
やはり。この体調の悪さ、感じたことのない感じ、コロナじゃなかったらなんなんだって感じだったから、ものすごく納得した。
一度は自宅療養のはずが、重症化の可能性があるってことで入院することになった。
最初は、病院の隣の人の気配とか少しの音が私はものすごいストレスに感じてしまうので入院嫌だな、コレぐらいの具合の悪さだったら家でもいいし…。と思ってた。
でも、姉から電話があり、優しく説得された。
「家族もみんな心配なんだよ。急に悪くなったら怖いよ。入院しよ?」
「うん、わかった」完全に家族のためだけに入院を決めた。
病院は暇だろうからと、単行本を五冊持っていった。
入院手続きやらなんやら紙に書いて、システムを教えてもらって、パジャマに着替えてすぐ点滴。私の腕、針刺さんなくて5〜6回はり刺すの失敗した。
でも怒りません、脂肪が多くて刺さらないんだろうと思ったから。
時間型立つごとに、私の具合が悪くなっていった。いつもは滅多に出ない熱がだんだん出てきた。頭痛もひどくなって横になったり起きたりを繰り返した。
途中からはもう起きてられなくてずっと横になってアイスノンを顔の上に置いて顔面冷やし続けた。
「身体大丈夫?」「何かあったら言ってね」たくさんのラインがいろんな人からずっと送られてきていた。朦朧とする意識の中、できる限り返信をしたのだが、もう、誰に何も送っているのかわからなくなってた。
そんな時先生が来て「カクテル療法しましょう」「そうすればすぐ良くなりますよ」
先生に言われ、「治るならなんでもいいです早くやってください…!」とお願いした。
熱と頭痛でしんどくて、何をやるのかもよくわからないまま承諾した。
カクテル療法ってのは点滴で薬を体に入れるみたいだった。
何度も点滴の液を変え、私は頭痛と熱でグラングランになってた。
どれぐらい唸ったか分からないけど多分二日後ぐらいに先生がやってきた。
「もう退院できますよ♪」
結局持っていった本は一冊も読めなかった。
雨の中、病院の玄関で保健所の車を待った。
ずーっと頭が痛かった。
運転席と後ろの席にぴったりした仕切りがある車に乗り込み、家まで送ってもらった。
あぁ。退院したんだ。。。
頭はずっと痛かった。薬を飲んでも寝ても起きてもマッサージしてもツボ押しても頭は痛かった。
そして二日後ぐらいの夜7時ごろ、薬を飲んだらフッと頭が軽くなった。
ついに頭痛が、止まったのだ。
そこからはとんとん拍子で体調が良くなっていった。
吐き気と食欲不振はあるけど、食べられないわけでもない。大丈夫。
熱は35,5まで下がった(平熱が低すぎる)
あとでいろんな人に聞くと、「頭痛」が症状に出る人も多いのだそうだ。
あの頭痛は寝ても起きても24時間痛かったから、かなり体力消耗したな。
もう二度と嫌。
まじで。
というのが最近の出来事です。
まだ自宅療養だけど、この調子で行けば元気になると思う。
早くちゃんよたと一緒に練習したい。
今度は絶対組もうね。