ねぇ、私のこと好き? | 書きなぐり。

ねぇ、私のこと好き?

ねぇ、私のこと好き?

シングルベッドの、小さなお布団の中で肩を寄せ合いながら、私たちは愛を確認する。

好きだよ。いつも言ってるじゃん。

当たり前みたいな愛にトキメキはないけど、特別な安心感があるのはもう数ヶ月前から分かっていること。

どこが好きなの?私わからないの。

イジワルみたいにそんなこと言いだしたら、終わりは無くなる。

ねぇ。私のどこが好きなの?

私はいつもそう言う。私の何が好きなのって質問は女の暇つぶしみたいなもんだ。

全部好きだよ。顔も身体も何もかも。

女は少し考えて、やはりいつものように安心する。

私も好きだよ。

男には伝わらない長い時間かけて育んだ愛を女は告白する。毎晩、毎晩告白する。

わたし、本当にあなたが好きなの。

どれぐらい通じるんだろう。

何よりもずっと。

本当にあなたが好きなのよ。

あなたに通じるかはわからないけど。

 

そうなの、通じるかわからないの。

つまり、片思いかもね。

 

そう思いながら、それでもあなたへの愛情が

ただただ溢れて仕方ない。