フーゾク。店長とセックスレスと。 | 書きなぐり。

フーゾク。店長とセックスレスと。

店長と付き合ってて1番辛かったのはやはりセックスレスだった。セックスなしでは自分に自信が持てず、相手に好かれてると思えない卑屈なわたしにとって、セックスは本当に大事な行為だった。

だけど店長はセックスどころか、少々潔癖症なところがあり、私が接客したあとはキスもしてくれなかった。

最初は休めず週7日働いていたお店もだんだん落ち着き、あたらしい従業員も雇い(日給1万らしい)、女の子も増えた。

店長はたまに早めに家に帰ってくることも増えた。私は店長とセックスがしたかったので、ご飯の後それを言う。決まって店長はこう答えた。「疲れてる」

店長は、たぶん、私のことを性的な目で見れなくなっていたと思う。
お店で一日中男の人とイチャコラしてるのを考えるだけでも、気持ち悪かったんだと思う。
実際、接客後はキスもしてくれなかったし。イソジンでうがいしてるのに…!!

疲れたと繰り返す店長と、セックスがしたい私の攻防は長い間続いた。

ただの看板娘と思っているなら、ヤキモチは妬かないと思う。だけど店長は取材中、隣の部屋で聞き耳を立ててたぐらいヤキモチ焼きだった。

だから、私のことを好きではいたと思う。
私も店長が好きだった。

だけどセックスができない。
私から体触ったりしたことも何度かあるけど、彼のチンコは勃たなかった。悲しくて情けなくてトイレで泣いた。

私も理解がなかったとは思う。店長の立場で私を見たら、やる気にならない日々を送っていたことも想像できた。一日中お客さんのチンコをくわえているんだよ。俺も帰ったらヤロう!とは、やっぱならないよね。店長、繊細だし。

わたし、汚れてるんかな、とも思った。
やっぱりフーゾクってそういうもんかなって。

だからか分からないけど、店長はわたしを半年で引退させようとしてた。半年でがっつり稼いで引退。結婚。それが店長の望み。

本当にお店で稼いで欲しかったらそんなこと言わなかったと思う。できる限りいつまでも人気嬢を手放したくはないだろう。

わたしは店長に好かれているなぁと思う時と、セックスを拒まれ、受け入れてもらえない悲しみにくれるときと、交互にあって混乱した。

なんでセックスもできない相手と結婚するの?これからわたしはなんになるの?お手伝いさん?

日々そう思ってた。

優しいお客さん(指名のお客さんは基本優しい)との接客中の方が、店長といる時より楽しかったし嬉しかったな。

その時からもう、終わりは見えてたようなもんだよね。