フーゾク。過食嘔吐
一人で高円寺の店長の家に住んでた頃、お店では予約が全部埋まり忙しい日々を過ごしていた。
私がいなければお店はすぐ潰れてしまうぐらいまだまだ小さい店で、私は風邪をひいても生理でも休ませてくれなかった。
生理の日はお客さんに「ごめんねぇ」と言いながら本当申し訳ないって思って気まずかった。だってイメクラって受身だから、まぁ、おまたを触られたりするんだけど、タンポンの紐とか出てたら興ざめじゃん。あぁいうのって普通どうするんだろう。紐切るの?脱脂綿みたいなの入れるの?私、業界に知り合いの先輩いなかったから分からなかったなー。
風邪をひいて死にそうな日は自分の取り分をお客さんに渡して「ほんとごめん寝かせて」って言ったりしてた。
そんな感じで週に7日つまり毎日働いてた。
お金はあるけど使う時間がない。使い方も知らない。趣味もない。
そんな私がハマったのが、食だった。
最初の頃はお弁当二つとか食べて満足してたように思う。
それがそのうちお弁当3つになり、袋いっぱいのチョコレートを買うようになり、おでんをつけるようになり、一回の食事で数千円かかるようになった。自然とお腹いっぱいになったら吐くようになり、何度も吐いては食べ吐いては食べを繰り返すようになった。過食嘔吐である。
最初は太りたくなくて吐いた。吐いたらお腹が空いて食べた。それを繰り返すうちにもうよく分からないけど吐かずにはいられなくなって、しかも食べずにもいられなくて、食べて吐き食べて吐き。。。
それがおかしいってあまり思わずにそうしてた。今思うと病んでるなぁって思う。だけど私やることなくて、でもストレスだけが溜まって、過食嘔吐にたどり着いたんだと思う。
お客さん接客してる時間だけは楽しかった。
だけどそれが終わって家に帰ったら、何のために働いてるのかよく分からなくて、ストレスが爆発してたんだと思う。
自分、ごめんねって今思います。