女の子が苦手だった話 | 書きなぐり。

女の子が苦手だった話

同性とも異性とも接し方がわからず友達もろくにいなく彼氏が初めて出来て別れたあたり、19歳の終わり、人間関係を築けないひん曲がった精神のまま、私は突如フーゾクへ入った。

初めて会った人と、ずっと仲良しな間柄のように仲良くするのは、働き出すまでわからなかったのだが、とても楽しいことだった。
人との距離がわからず、何を話していいのかどうやって近づいたらいいのか、わからないまま、突然フーゾクに入り、一気に距離を縮める方法は、性体験だなと思った。なんだ、最初からみんなとヤレばよかった、と思った。
そしたらみんな私を受け入れてくれたのではないか?

それからは、男の人が一気に身近に感じた。仲良くなりたければ、性の対象になれば良いのだと、私はまたひん曲がった人間関係の築き方を覚えた。
その後数年は楽しかった。みんな優しいし可愛いと言ってくれる。喜ばれるしまた会いに来てくれる。それが分かりやすく金額になって跳ね返り、私はお金をもらうたびに人間と仲良くなれた錯覚をした。いや、錯覚なのかな?分からない。でも、1つの形として、フーゾクは私を救ったし、私は人間が好きになった。

結構仕事も慣れて指名も埋まるようになった頃、1つの問題が起こった。
女の子は、苦手なままだったのだ。

女の子は男の子が好き。私は男の子じゃない。だから女の子は性の対象ではなかった。
性の対象としてしか人間と仲良くなる方法を知らない私は、女の子をどう克服していいかわからなくて悩んだ。
悩んで悩んで1つの結論に達した。
女の子も性の対象にすれば良いのではないか?と。

乱暴なやり方だった。私は女の子を好きになることにして、女の子をそう言う目で見るようになった。女の子と仲良くなりたい時、頭の中で一度その女の子をこっそり頭の中で性の対象として考える。どんなセックスをするのか、どうやって悦ばそうか、そんなことを実は女の子に対して毎回思ってた。(あの頃の皆さんすいません、そう言う目で見てました)

そのうち、本当に女の子と仲良くなりたくて、同性が好きな女の子を探す旅に出た。(安易にネットで)

初めてネットから出て来た女の子は、それはそれはかわいい小動物のような女の子だった。私の好きな肉感的でもあり、私のことも気に入ってくれた様子。2回目のデートでそのことセックスした。自然に事は進んだ。思ったより簡単に壁を超えた。

思ってた通り、相手が性の対象なら私は知らない女の子に話しかけることもできたし、距離を縮めることも出来た。男の子と一緒だ。

相手に興味がある事を自然と表現できたし好きだと口に出せた。

私は感動した。
女の子を克服したぞ!!

これで男の子も女の子も、つまり人類全員を身近に感じることができるし怖くない!みんな大好き!(性的に!!!)


ちなみにその後、予想を超える出来事が起きた。
ネットで知り合った最初の子を好きになってしまったのだ。

毎日その子のことを考えるようになった。他に女の子と出会って(安易にネットで)いても、その最初の女の子をいつも思い出してしまう。これはほんとに運が良かったというか、運命だったと思う。その後何人の女の子と知り合っても最初の子ほどの衝撃はなかった。

そして告白した。好きだから付き合おうよ、と、ストレートに言った。
女の子は気を使う感じで「んー、そういうのは別にいいんじゃない?笑」と、笑った。

…ガーン。振られてもーた。

悲しくて悲しくて、いよいよ私は出会い系に精が出た。忘れたくて知らない女の子に乱暴した。好きになってくれた子を適当にあしらい傷つけたと思う。
そのうち、色々あり、ネットで女の子を探すのはやめた。頭の中で妄想するだけにしようと決めた。
もともと女の子が好きなわけじゃないのに、女の子に手を出したら傷つけるだけだなと冷静になれた。
ふぅ。
落ち着こう。

最近はだいぶ人間関係を性的な意味以外でも築けるようになり、男の子はもちろん女の子とも仲良くなれるようになったと思う。

でもね、仲良くなりたい新規の女の子のことは頭の中で一度犯してます。
すみません女の子!
この癖はまだ抜けないようです!

でも、もう手は出さないので安心してください。
安易に人を傷つけるような真似はもうしません。
あと、最初の子に振られたから、女の子に告白するのがめっちゃ怖くなったよ!!
悪いことしたら罰があるね。
きっと、バチに当たったんだわわたし。