この古い家には桜がある。

庭に大きな桜の木。数少ない自慢である。


現在5時40分 目が覚めた…早朝、鶯の声と

今年も2階寝室の窓から見える満開の桜,



思い出す。

訳あってこの家に初めて来た時、

引っ越しの段ボールと

何も無い部屋の床に1人大の字に寝転んだ、

窓から裏山が見えて桜の枝が見えて、

窓の遥か上空には鷹が旋回していた。


凄い所に来たものだ…と思った。

緊張しながらワクワクした。


子供が産まれ、住む人も増えて減り、

桜が咲き、散るように移り変わる。


こないだ、身近な大切な人が、

2人亡くなった。


仕事場と家族。

兄が亡くなった時もなのだが…

自分は言葉にならない悲しさが

あるのだが一方で現実感が無いという

のか?また逢える感と言うか…

無理矢理、コトバにすると、

一方では、淡々とした自分がいたりもする。

環境が変わる忙しさと変化もプラスする。


小さい頃、ばあちゃんが爺さんが亡くなって

少ししたある時、フト言ったコトバ。

爺さんが亡くなった朝…

普通に新聞が来て、普通にTVが流れ、

なんだ、世の中は何もかわらないんだぁ…と

おもったんだよぉ…と。

その言葉は、

自分は子供ながらに何か心に刺さった。




今日は、息子を連れて長距離ドライブ。

6年生から始まるサッカーのリーグ戦だ。

スタメンのようだ。


今、窓から見える八分咲きの桜。

来年は見た時に2人の事を思うだろうな。

でも…哀しさばかりでは無い。


よし、布団を出て、顔を洗いに行こう。

良い一日となりますように。🌸🌸