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Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

砂漠 音楽 秘密(笑)の趣味 
Desert Life, Classical Music, Traditional Play, Motor Cycling and a bit of Model Railroading.

After some stupid period in the history when fanatics and wise-looks were all ignoring music composed for the silent films in favor of so believed aesthetic quality  of the film, now the film musics, many of them were even composed by the film directors themselves, are revalorized and back in its pride again thanks to Timothy Brook and a few other film music connoisseurs such as Carl Davis.
映画もまた劇場で上映される舞台芸術のひとつとして、その最初期、トーマス・エジソンが博覧会でプレミア上映をはじめた時以来、音楽と密接にお付き合いをしてきた。
その初期に於いて録音(具体的には大音量での再生)技術自体が映像記録再生技術に遅れをとったので、映画以前の舞台、それは芸術であろうが芸能であろうが音を出す限り生演奏が当たり前であった前例にしたがい映画館にすら当初はオーケストラピットが必要とされた。ただし映画がより大衆の気楽な娯楽として小さな街やコミュニティに上映機会が広まるにつれ施設の大小に併せピアノやギターといった単楽器での演奏に置き換えられ、やがてマイティ・ワーリツァーの名で知られる劇場用の巨大なパイプオルガンが登場するに至る。
時は流れ、今や映画どころか生のミュージカルや、有名カンパニーのプリンシパルが踊るショーですら平気の平左で録音音源が当たり前の時代となった。何度も言うけれど、これが豊かな21世紀の娯楽の現実。そうして一方では20世紀初頭のサイレント映画をバックに、ステージ上(ピットではなく)でそのサウンドトラックを演奏するという新しいショーが市民権を得つつある。これもまた皮肉な21世紀。
ただしそのカジュアル(服装がという意味ではありません)な客層とは裏腹に今日は指揮台にも立つティモシー・ブロックはシリアスである。彼はチャーリー・チャップリン遺産管財人より委嘱されて「モダン・タイムス」「街の灯」を含む12の映画用スコアを復刻さらにチャップリン自身のピアノ演奏がアセテート盤に記録された未発表音源を頼りに「巴里の女」用のあらたなオーケストラ譜を起しボローニャやベルリン等世界各地に自ら赴きタクトを振った。この他にもヴィーネの「カリガリ博士」やムルナウの「サンライズ」に新たな曲を付けて発表するなど長くサイレント映画と共にある彼はしかしまだ52歳。まだこれから更なる新境地すら期待できるところである。

ところでガキの頃の深夜映画や教育番組に必ず組み込まれたチャップリン映画に対して、キートンはどちらかというと2番手扱いであったような気がするが、これはまさに後のジョン・フォードに対するハワード・ホークスの扱いにも通じる、なにかこう重厚なあるいはフィール・グッドな作風こそが素晴らしいものであるかのような団塊世代(ベビー・ブーマー)のアホ共の共同幻想的偏見に過ぎず、映画的、いや映画史的な各々の重みという点で何の正当性も無い態度だが、そのアホ共のせいで逆にチャップリンへの反感のようなものがオレには芽生えてしまった。勿論今冷静にこうして見てみれば、それもまた偏見なことは明白であるが、あえてここはそのままアンチ・チャップリンとしてのキートンの(ただしこのキートンへの思い入れが過ぎた某荻昌宏~コイツがまた曲者で、無学歴だがその映画への造詣は遥に深いの淀川長治センセイのチャップリン愛への当てつけの為だけの似非キートン・マニア~のせいでこのドメインもまた汚されているわけだが)、哀れな旅芸人一家の出自故の体を張った映像に、より強い愛を持ちたいと願うのである。ちなみに今日の「探偵学入門」は、彼が1年半首の骨が折れたまま知らずに活躍していたその原因となった一作。そのシーンに至って思わず「アッ」と声を叫げて仰け反りかけた。そうしてチャップリンの「犬の生活」はやはり犬のせいでお涙頂戴ふぃーる・そー・ぐーー♪な映画だが、昔も今も「イヌお断り」の札だけは非情に同じやなとムカつくばかりかついついチャップリンに感情犬、いや移入してしもたやんけ。まずいまずい。あの犬は実際はチャップリンに撮影で虐待されて早死にしたんや。そうに違いない。許せないかわいそう。。。

Dec. 6, 2015
Orchestra Live Cinema
@Kyoto Concert Hall
Timothy Brock / Kyoto Municipal Symphony Oechestra
Films:
Buster Keaton: Sherlock Jr. (Music by T. Brock)
intermission
Charlie Chaplin: A Dog's Life (Music by C. Chaplin)