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Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

砂漠 音楽 秘密(笑)の趣味 
Desert Life, Classical Music, Traditional Play, Motor Cycling and a bit of Model Railroading.

べつにハイドンにそんな興味はないんやけれど、もしかするとカラヤンよりたくさん録音したマリナーの、中でも重要な部分を占めるのがハイドンで、その縁も深いロンドン・セットからというのは、もう91のおじいちゃんの、もしかすると、いや多分間違いなくこれで見納めの一曲と思えばとても愛おしく思う、なんて甘い感傷は大きな間違いやった。
思えば古楽ピリオド演奏全盛の時代にひとり通常楽器で、しかも奇をてらわないフツーの演奏を心がけて来た師の、そしてまた、これが最後ですよ!というような大仰さもなく、今日も普通に若手演奏家を立てながらの指揮ぶりは月並みながら一服の清涼剤としか言いようが無い。それに、これがあのPACなのか、いや大方一年ぐらいぶりなので、このオケの仕組み上メンバーもだいぶん入れ替わってるからかしらん、弦が凄く決まって聴こえる。91歳で現役のそれともこれが凄みなのか!若手の適応能力もさることながら、ホンモノの指揮者の仕事とはこういうことなのかぁ!!

つづいて本日のおめあてティペット。第一楽章からすぐにバルトークのオケコンが思い浮かばれるのはまあご愛嬌として、最後まで聴き終えてやっぱりティペットの音作りってなんかバルトークの影響というよりもちょっと明るいバルトークそのものやな。まあこの曲もやし後にホンマもんのオケコンも物してるし、英国やスコットランドの民謡もひそかに採取してたっぽいし、影響いうより完全に同時代の、まあ、そういうことなんやろけど。
それにしてもこんな曲もカッチリと聴かせる今日のPACはホントにヤバイ。ええもん聴かしてもろた♪

佐渡裕はぜんぜん好きじゃないが(もうヒツコイて?)このPAC方式のオケの運用そして世界から名だたる指揮者(というより指導者というべきか)を次々と招くその人脈とフットワークとけち臭くないところだけは感心する。今日一日(というか3日間か)で世界から集う若い音楽家たち、こんなに成長したやないか。つまらないメンデルスゾーンもマリナーのなら聴いてもいいかと録音源としては評価するんやけど実際にこうして生マリナーを前にして、え、メンデルスゾーン・・・ええやん♪とか思わせる彼の力ってなんなんや。演奏も特段マリナー節、みたいなところが全然感じられず、むしろ軽快にとっととレシピ(楽譜)に忠実にやってる、拘りのない、その辺のありふれた材料だけしか使うてないのに、とっても美味しく感じる。むしろこれで騙されて次また別のシェフでメンデルスゾーンとか聴いて、え、とがっかりしたり頭痛がしたりする、その後遺症のほうが怖いわw

西宮までちょっと遠いけれど、やっぱり聴いといてよかった。帰りの阪急で京都まで座れへんでも後悔せーへんねん。まあ高槻から補助椅子に座ってたけど。

5/15(金)
兵庫芸術文化センター管弦楽団#79定期演奏会(初日)
サー・ネヴィル・マリナー/PAC
(曲目)
ハイドン:交響曲#96ニ長調Hob.I96
ティペット:2つの弦楽オーケストラのための協奏曲
(休憩)
メンデルスゾーン:交響曲#3イ短調op.56「スコットランド」
(アンコール)
同:交響曲#5ニ長調oP.107より第3楽章