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Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

砂漠 音楽 秘密(笑)の趣味 
Desert Life, Classical Music, Traditional Play, Motor Cycling and a bit of Model Railroading.

ベルばらの宝塚が本場パリ製作の時代劇を、その製作者の協力のもと小池修一郎によって、そのオリジナルからも大幅に書き換えた(一応)海外ミュージカル翻案もの。ミュージカルというてもオリジナルは「スペクタクル」と呼ばれるフランス独特のフォーマットに拠るものでブロードウエーのものとは一線を画すらしい。オリジナルはYOUTUBEなどで見れるらしいがオレは未見なので、どれくらい脚色や舞台の雰囲気が宝塚版と異なるのかはわからんが、この宝塚版から受けた印象は、むしろフランス側で、歴史に対するベルばら的な虚実ない交ぜのお芝居がアレルギーなく受け入れられていると感じられたこと。もしそうならば、それは日本から逆輸入したアニメやマンガとしてのベルばらが如何に先方で受け入れられたかという証左でもあり、そこからさらにこうしてスピンオフしてきたマリー・アントワネットを取り巻く人々の物語を、さらにまた日本側が宝塚への翻案で逆逆輸入してきたという面白いやり取りがこの舞台の裏にあるということ。

楽曲とお芝居の関係については、通常の国内製作作品と比べると台詞に対し音楽が占める時間だけでなく全体の流れの中での重要度が明白であること。それは音楽劇を見たという満足度に直結していてすがすがしい。さらに後半そこから畳み込むように宝塚伝統のレビューへとなだれ込む、そしてその時にその音楽的な傾向が一気にお芝居本体のヒップホップやユーロビート的な音から懐かしい宝塚の音にくっきりと色が変わるにもかかわらず、そこに違和感が感じられないところに、この、最初に述べた日仏を往復する文化的な交流の真髄を見た(聴いた)気がした。

オリジナルも歌と踊りの大スペクタクルということやけど、この宝塚版もバレエやモダン・ダンスを惜しみなくフィーチャーし、舞台装置や衣装も豪華で、まさに19世紀グランド・オペラのDNAが今日のミュージカル・フォーマットにしっかり遺伝してますという、21世紀パリぃな気分を満喫できる舞台に満足度も高い。

5/26(火)
宝塚月組公演
スペクタクル・ミュージカル
1789~バスティーユの恋人達
@宝塚大劇場