【大植英次】マラ3@大阪国際音楽祭【大フィル】 | Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

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昨年は7月に同じ兵庫県立芸文センターでマラ4他を、やはり同じく大植英次さん指揮で演奏したこの大阪国際フェスティバル@なぜか兵庫、今年は満を持して(?)マーラー第3交響曲をひっさげて来ましたよ。そしてマラ3といえば同じく昨年7月、これまたなぜかメジューエワのピアノリサイタルと同じ日同じ時間同じ会場(大小に別れて)というフザケタ企画力で、しかし昨年は定期会員であったためそっちを選ばざるを得なかった大野/京響以来でありますよ。

実は3月で大フィルを辞めた(辞めさせられた)のは大植さんだけでなくコンマス長原幸太と2ndVnトップ佐久間聡一も消えたわけやけど、やはりというか案の定というか、長原が居なくなった効果がさっそく(良い意味で)現れた。つまりこの頃の大フィルに常に付き纏う出だしからの不必要な緊張感とそれに押し潰されたようなぎこちなさが無く、当たり前のように音楽が始まって何か見てるオレも肩が凝らなかった。いやこれはもしかするとLess長原効果というよりこの日の客演コンマス田野倉雅秋氏のお人柄なのかも知れない。そしてこの音楽史上の長尺曲の随所にフィーチャーされるバイオリン・ソロのまた美しいことといったら、まるでこの曲のために田野倉氏は今日まで存在してきたかのよう。


大植/大フィルのマラ3はこれが二度目で一度目のはNHKでもノーカット放送されたらしいが見ていない。なのでコレが今回どう変わったのかオレには何も言えないんやけど公式ブログでは「テンポ設定やアーティキュレーションなど」が随分と違うそう。実際聴いてみた感想では、見切りの良いムリの無い、つまりこれでもかっといった思い入れを排し、音楽自体が持つ流れに委ねたような解釈に感じたが如何やろう。これも弦のツートップが消えた効果というものなのか。


というか音楽監督を辞した筈の大植さんが、そこに当たり前のように(一応桂冠指揮者ではあるがw)手兵を従えているようにしか見えない事に一寸笑えた。シンフォニーホールの指揮台に置いてきた一輪の赤い薔薇、あの照れ臭い演出は何やったんやー!星空コンサートも今までどおりやるらしいし(笑)


35分くらいでけっこうあっさり目に終わった第1楽章が終わるとまず合唱隊が登場着座、つづいて予定のゲルヒルト・ロンベルガーが体調不良なのか放射能性消化不良なのか来なくなったかわりにエストニア出身のアネリー・ペーボ女史が2楽章後に登場。恐らく関西初登場の彼女が良かった。恰幅のよいメゾ・ソプラノの響きはやはりその楽器として鍛えた体躯によるのか。この後アル・ミンク/新日とトーキョーでも共演があるようなのでこれは東国の方も注目です。


しかしやはりその生き生きとした表情(時にはその横顔に前列の聴衆から笑いすら漏れていたw)は、大植さんがマーラー指揮者であることの証でもあり、この日ばかりはへなちょこ金管隊、しかも例によって唯一まともな秋月氏をフリューゲル・ホルンに取られているトランペットやあいかわらず要らない子池田率いるホルン隊・・・あれ?彼の名前がプログラムから消えている・・・道理でこの日の金管はマトモに鳴っていると思った!(いやしかし彼の髭ズラも見えたような気がしたのやが。)


結局これからもこうやってカントク改め桂冠大植マエストロに率いられて、こんな感じでやってゆくのなら、あの悪夢のような日々におさらば出来るんちゃうかという希望の日が射して来た、そんな大フィルのマラ3演奏会!


しかし第1バイオリンは松川嬢はじめビジュアル的にも随分揃ってきた♪し、あとは客席のフライング・ブラ坊主を何とか退治してもらいたいものです。


4/10(木)

2012年度大阪国際フェスティバル特別公演

大植英次/大阪フィルハーモニー交響楽団

@兵庫県立芸文KOBELCO大ホール

マーラー第3交響曲演奏会