逆命利君 | asuaritoのブログ

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あすありと思ふ心の・・・


逆命利君ぎゃくめいりくん


命に従いて君を利する、

之を順となし、

命に従いて君を病ましむる、

之を諛と為し、

命に逆らいて君を利する、

之を忠と謂い、

命に逆らいて君を病ましむる、

之を乱と謂う。

(説苑ぜいえん、劉向りゅうこう


太字の言葉を略した逆命利君。


辞書をみれば、簡単な言葉で説明があると思う。


検索すれば、詳しく書いてあると思う。


書籍に述べてある、ある人の言葉を拝借したい。


「〇〇の当主がまだ象徴的な存在ではなかった頃のことですから

当主に苦言を呈しなければならないことも多かったんでしょうね。

そうした時に、上からの命令に逆らっても

進言して〇〇家の利益を図るのが本当の忠だというわけです。

何でもイエス・サー、イエス・サーのイエス・マンでは意味がない。

命に逆らわざるをえない場合には、

逆らっても、あえて正しいと思うことを言う。

そして、君に利することこそ忠なんだということでしょう。


つまり、このことは、立場をかえれば、部下から忠言を受けたら、きちんと傾聴しなければいけないということを意味している。


大体、下の者が上の者に『あなた、まちがってますよ』と、

おもしろ半分で言えるものじゃないんです。

それだけに、言われたら、上の者は

ありがたいと思って耳を傾けなければいけないんですよ」


「下から上にものが言えず、何でもイエス、イエス、じゃコミュニケーションがダメになり

風通しが悪くなります。

上に立つ者が気をつけなければならないのは、

忠言をありがたく受け入れる雰囲気をつくること。

つまり、上に逆らって言ってくれる関係にしなければならないということですね」。


今、有名な企業になった創設者と部下のノンフィクション。

著者は佐高信さん。

1989年、講談社発行。


1993年、同社より文庫で発行された。

文庫には、初版発行後に見つかった創設者の日記を基に増補。



当時、タイトルを見て、手にした記憶がある。



沖縄の市長選挙のことで

沖縄のことは、全国で考えなければならない。

との言葉を見た。


おっしゃるとおり。

テレビの司会者が

僕たちは、九州のことなんて考えないんですよ。

と朝の番組で言い放った。

災害の放送をしながら。


よく言えるなぁ。と思ったことを覚えている。


「言った人は忘れても、言われた者は忘れない」

という言葉がある。



佐高信さんの逆命利君を講談社で発売していない。


2016年、無性に読みたくなった。


古書店で探してもらったけれど

見つからなかった。


友人が、他の古書店で見つけてくれた。

とても嬉しかった。


よき時代があった。

人と人が互いに信頼し

なんとしても頑張った時が確かにあった。


人の気持ちを考える人が多かった。


なんだか違う、、

と感じたとき、新入社員の言葉が衝撃的だった。


「人の気持ちなんて、なぜ分かるんですか」


驚いた。一瞬息をのんで

「そうなの」と答えただけだった。



日々、理解し難いことばかり。

マイナンバーのことを不思議に思う。


マイナンバーを万一亡くした場合、

政府の答えが、無駄すぎて、文字を追いながら

ため息がもれる。


使える事務は

社会保障、税、災害対策

の三分野に限定されている。


この国の危機管理は危うい。

災害が起きたとき、電気は真っ先に止まる。

どうやって読み込むのだろう。


団体と「政策協定」に署名してある。


妙な、、ヘンだと思った感覚は、ここだったのかもしれない。



聞く。と言った人が、次々に断行していく。


逆命利君をおすすめしたい。



今日は、著者の人物評伝の著書が届くはずだった。

シリーズで7巻までの予定。



週末のジャズフェスティバル2日間。

馬追い祭り。(午後5時ころ終わった。通常午後9時か10時ころ)


ジャズフェスティバルの音色が今も聞いているようによみがえる。



ふと、思う。

本を読む楽しみもなくなってしまうのではないか。


沙羅双樹の花の色。


この国をたてなおすには

子どもの教科書を正しくなおすことから始めなければ無理だと感じる。


違うんしゃない?と考える子どもは、ほんの一握り。



それとも、大きな壁にぶち当たって怪我をしないと気づかないままなのかもしれない。