話すか泣く | asuaritoのブログ

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あすありと思ふ心の・・・




福岡からの帰り。
新幹線のなかは携帯端末の電波が
入りにくい。

急ぎのメールを書いていたとき
友人からメールが届いた。

「どこに居るの?」
15分後に駅に着くと返信した。

「駅で待ってるからね」
???
午後10時に近い時刻。


新幹線から降りて、友人に電話をかけた。
「新幹線口のタクシー乗り場のほうにいるよ」

「お帰り~」
友人はニッコリ笑っているけれど
表情が固い。

コンサートに行ってきたことを話しながら
友人も笑ったりしている。
しかし、気持ちは違うことを考えていそうな気がする。

「ご飯、付き合ってくれない?」
何かがあるんだと分かっていた。
遅い時間まで営業なさっている
お寿司屋さんにいくことにした。

車で来ているのに、お酒を飲むと言う。
よほどのことだ。
友人はお寿司を数貫注文しながら
ポツリポツリ話し始めた。
私が注文した『お味噌汁』がカウンターに出された。
見ただけで
おなかいっぱいになりそう…
お碗が、『おしぼり』より大きい…
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熱々の『お味噌汁』が、いい加減になるまで待って一口飲み込んだ。

友人の『飲む』ピッチは早い。
酔いも回ってきたよう。
話しが一気に進む。
我慢を続けているときは
『話す』こと、これ、大事。
板前さんがたにも話しかけたりしている。
焼酎のネーミングが楽しいと盛り上がる。

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「佐藤」&「小松帯刀」さん

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「晴耕雨読(宮沢賢治さん?)」

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「武者返し&眠りから覚めた極上十年」
(十年のうたたね。というネーミングもあります。すごく好きな言葉です)

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「ひとつき半むろか」

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「呑鬼」


「◯◯の好きな切子ボトルだよ~」
お兄ちゃんにボトルを持たせて
写真を撮っていた。

そこへ、友人の娘から
私にメールが届いた。
「母は、来てますか?」

今、帰ろうかと話しているから大丈夫よんチョキ
返信した時刻が0時33分。

「送っていく」
と言う友人を説得して
代行タクシーに押し込んだ。

私は徒歩10分で着く。


お寿司屋さんを出て、数件先に小さなコンビニがある。
後ろから
「カポッ…カポッ…」
妙な足音のような音がした。

左側に寄って、先に行っていただこうとした。
すると、音が止まる。
1件先の大きなカラオケ店前でも
妙な音が聞こえる。

路面電車の通る交差点の信号を待つ。
横断歩道を渡ると街路樹があって
少し暗めになる。
街路樹の影の所で振り返ってみた。
交差点の信号は「青」。
妙な音のかた?は信号を渡らずにいらっしゃる。

街路樹のある、わすがな距離を過ぎると信号が一つ。

真っ直ぐ行くと近道だけれど
妙なカンで、信号を待たずに左へ曲がった。
この区画にも信号がある。
しばらく待っている時間に
そっと、横を見てみた。
妙な音のかたは、私が左に曲がった所にいらした。


次の区画はスクランブル交差点。
住まいの方角を向いて信号を待つ。
また、そっと横を見てみた。
妙な音のかたは、一つ手前の信号の所で立ち止まっていらっしゃる。

気持ち悪くなった。
住まいの警備のかたに言っても、建物に着いてからでは遅い。
400戸ほどの玄関の扉は外から見えない造りになってはいる。
それでもイヤだ。

交差点で考える。

信号がかわったところで
直進せず、左に向かった。
コンクリートの照り返しで暑い公園がある。
地下駐車場のエレベーター建物の裏に身をかくした。
電車通り。
このスクランブル交差点には
タクシーが、ズラリと並んでいる。

タクシーに乗って
直進せずに、ぐるりと回って
建物まで帰ろうか…
スクランブル交差点は
巨大なアーケード街への入り口。
その『入り口』のところに警察官が2名いらした。

タクシーか警官か…
迷う。
スクランブル交差点の信号がかわり
警官のお一人は女性。

追いかけていくが、警官の歩きは早い。
事情を話し、『すぐ、そこ』にいらっしゃるから
声をかけていただきたい。
その間に帰りたいと訴えた。

個人情報を、ほぼ全て聞かれ…
住まいまで送っていただいた。

帰り着いたのは午前1時35分。
へたり込む。
しかし、ペットの亀は
おなかを空かしてジタバタ…
カシャカシャ…
飼い主の姿を見て喜んでいるのか?

亀の水槽の水を換え
「ごはん!ごはん!」
と訴えるウラシマに一粒ずつ口元にもっていきながら
声をあげて泣いてしまった。