先日書いた中国ビジネスに関するブログ
の中で紹介したセミナーの影響を受け、早速、日本の階層社会に関する本「下流社会 - 新たなる階層集団の出現 - 」を読んだ。
年収300万円以下でも自分にふさわしい暮らしができるならそれでもいいという人がどんどん増加している一方で、専業主婦が減少し、「高所得の夫に所得の高い正社員の妻」という組み合わせが増え、共働きの家計収入で年収2000万円以上の家庭がどんどん増えているという。
いわゆる2極化が進んでいるということであるが、マーケティングの考え方も根本的なところから意識改革をすべきということだ。
つまり、いままでは中流層に対して同じものを供給すればよかったが、これからは、一定の品質を保ちながら徹底的に安い製品やサービス、もしくは、高付加価値でそれに見合った高級品や高級サービスを提供する企業が成功するらしい。
確かに、最近、中流向マーケティングの得意な電機メーカーの業績が悪くなったり、高級車レクサスを日本市場に上陸させ中流向けマークⅡを廃止したトヨタが好業績なことを考えても、この本に書いてある仮説はかなりあたっていると思う。
年代でいうと、僕自身は新人類というカテゴリに分類されているが、団塊ジュニアと呼ばれる年齢層との比較表の中で価値観の差が結構あり、団塊ジュニアと呼ばれる世代で2極化がどんどん進んでいるという。
女性でいうと、ミリオネーゼとギャル系、男性でいうとヤンエグとフリーターという2極化が下流化を進めているという。
ただ、ネットの社会では、下流から上流に一気に駆け上がれるチャンスもたくさんあるので悲観的な話でもないと思う。
「日本橋に美人が増加している」という仮説にはちょっと疑問でした(高齢者の方は多いと思います)が、この本は、現代の日本社会を科学的に分析した1冊だと思いますので、マーケティングに興味のある方には
是非読んで欲しい本だと思います。
- 三浦 展
- 下流社会 新たな階層集団の出現
今日の格言:「常に変化する社会、しっかり見つめよう」