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URAROUTEブログ

地理的にマニアックな場所を訪ねるページです。鉄道・酷道・険道・県境・飛地・果て・日本一(初・唯一)、無くなる前訪問など。時事ネタが理想的ですが、過去に訪れた所を記録的に残すことで精一杯であること、ご了承ください。

《4日目》

出発時刻まで南寧を散策。その前に腹ごしらえ。

 

朝食を兼ねた昼食は牛肉粉。角切り牛肉と味付け玉子に、キャベツの酸っぱい漬物が入った米粉の麺。セットだと湯引きレタスとスライス牛肉付きという"牛肉に牛肉"の不思議な組み合わせ。麺にコシが無く好き嫌い分かれそうですが、サラっと食べやすいのが魅力。煎り唐辛子はセルフでかけ放題。

 

昨晩カウントダウンもどきが行われていた朝陽広場のはす向かいにあるデパートの裏は南寧の繁華街、興寧路歩行街。賑々しい新暦元日の光景に心躍ります。屋台が並ぶ裏路地を抜けて

 

伝統的建築物が立ち並ぶ金獅巷民居群ですが、ハリボテ感が否めなく小奇麗に整備され過ぎてて残念…

 

高速鉄道の恩恵を受けた人間が偉そうなことは言えませんが…中国の急速な経済発展の裏で、

 

摩耗した石段や朽ちた土塀、生活の営みが生んだ味のある伝統的家屋は、古い物は恥と言わんばかりにリフォーム観光地化。碁盤目状の広い道路に公園付き高層マンション。これは中国人の以前より望んでいた豊かさだと思うも寂しいです。

 

どこを歩いても人・人・人。このあと、

 

南寧の発展を青秀山より眺めようとバスに乗ったところ、かなり迂回するルートで発車時刻も考えて引き返すことに。フリータイムの計画性が無いのが悩み。

 

東西を貫く幹線道路"民族大道"に新市街、帰りのバスもこの道路を何回も跨ぐ迂回ルート。そのおかげでバス観光できました。幹線道路の地下鉄に、バスはそれと住宅地を結ぶ補完的な役割のようです。

 

出発1時間前に腹ごしらえ。キクラゲと豚肉の炒め物、20元。ごはんの一釜炊きという珍しいスタイルは追加料金だったようですが、会計時サービスしてくれました。谢谢哈!

 

出発40分前、地下鉄に乗ろうとしたところ昨晩も見た長い列。もうこれは間に合わないと走って行くことに。地下鉄が無かった時を考えると恐ろしくなります。

 

一駅でよかった。走りながらコンビニで車内で食べるカップラーメンやビールとおつまみを選ばず買って15分で到着。

 

暗い駅に煌々と照らされた行き先案内板で自分の乗る列車番号と待合室を確認。ハノイ(ザーラム)行きなんですが、なぜかこの表の行先はベトナム側、同登(ドンダン)行き。知らなければこういう違いに焦ってしまいます。

 

天井が高く広大な空港並みのマンモス駅が増える中、南寧駅の待合室は懐かしい鉄道旅の雰囲気に溢れ、新鮮な緊張感。日本の地方に人口が多かったあの時代の待合室を見ているかのよう。

 

ホームへ。ほとんどの乗客は憑祥までの前方車両へ流れていきます。ベトナム行き寝台車は後方で、国内客と国際客を分けています。

 

さて、中国香港直通列車の出入境審査一括タイプ両端タイプ(一部途中駅)でしたが、この列車に南寧で乗車する時点でまだ出国審査を済ませていません。国際列車は国境至近の駅で行います。始発・中途で国際・国内を分別する煩雑さも省かれ、区間利用客と一緒に運べて効率はいいですが…

 

越境客は软卧(4人個室・一等寝台)のみで、中国国内を走る寝台客車と全く同じ。正月休みでも利用者はそんなに多くなく、1車両に20人いるかいないか。食堂車は連結されず。

 

中国の国際列車用きっぷ。ロシア語とドイツ語併記で表紙をめくれば寝台券と乗車券。国内の場合は一葉ですが、別々発券の寝台料金が安すぎなのはベトナム国内料金でしょうか?。

 

通貨単位が瑞士法郎(スイスフラン)なのは、東側諸国の鉄道事業者が加盟する国際列車組織"OSJD"の基準通貨とのこと。南寧からハノイまで日本円でおよそ3600円。

 

夕暮れ時の南寧を18時05分に出発。到着時刻等のアナウンスは中英越3か国語。

 

出発時点で4人個室を独占状態。茜色に染まる空を眺めながら、ポツンと灯る家々の暮らしを想像したり、未踏の国へ想いを馳せるノスタルジックなひと時…。

 

扶綏 19:01着

 

崇左 20:11着 都市部で見られなくなった低床ホーム。

 

ステップとドアを閉める車掌さん。個室に戻ると青年一人が乗車。途中駅からの越境需要があることに少し驚きながら、彼は早く寝たいようなので早々に消灯し、自身もしばらく休憩。

 

2時間ほどウトウトしていると憑祥駅到着前、車掌さんのノックにより強制起床。身分証・出国票の携帯と停車時間を案内。中国側最後の駅、憑祥は22:10着。

 

煌煌と照らされた"出境検査大庁"の案内に従って中国出国審査を済ませます。前方車両の降車が見られず、国内利用客を先に捌いてから越境客を降ろすようです。

 

鉄道での対ベトナム出入国審査場、憑祥口岸。

 

先頭側を撮ろうとすると、やはり…通せんぼされました汗珍し気に写真を撮る人もなく。手続きを済ませそそくさと乗り込む人たち。

 

30分ほどの停車時間の後、発車すれば国境付近は警備の詰所があったり、暗がりでもわかる物々しい雰囲気。時速20kmもしないゆっくりとしたペースで、しきりに警笛を鳴らしながら進んでいきます。

 

車窓を眺めていると重厚な建造物が現れました。あれは道路上の国境、"中华人民共和国友谊关口岸"の文字。訳せば中越間の"友情ゲート"。

 

道路上の国境から5分もたたないうち警笛は鳴り止みゆっくりと停車。どうやらベトナム側に入ったようです。

 

(2020年1月1日)