《5日目》
南寧からハノイへ乗車中、ベトナム入り。
中国憑祥での出国手続きからベトナム入国までの間、車内はどちらにも属さない空間の中で…。
国境から20分ほどでベトナム側ドンダン(同登)駅に到着。2回目の強制下車でベトナム入国の手続きを行います。
各々行う中国とは違い、ベトナム側は全乗客を駅舎の前に2列に並ばせ軍隊っぽい制服を着た警察官が指揮。"はい、次"と指示するところ、まるで入隊するような気分。
ベトナムへ鉄道での入国スタンプはなんと"汽車"マーク付き![]()
ドンダン駅でこの先ハノイ方面への三線軌条(レール3本)が確認できます。中国の車両は標準軌1,435mmでベトナムの車両はレール幅1,000mm。これが直通可能なポイント。
全く寝られないまま5時35分、ザーラム駅に到着。出発時の夜行列車の旅情は、深夜に二度の強制起床と面倒な出入国手続きで見事に打ち砕かれましたが、初めての鉄道国境越えという貴重な体験でした。距離の長いロシアやモンゴル方面ならこれとはまた違う出入国体験ができると思います。
機関車が外された先頭車、電源車を撮ったりする中、早朝からタクシーの客引きがすごい。
中国からの直通列車は名義上、ハノイ行きとなっていますが、ハノイ駅には直接乗り入れずこの駅止まり。中国車両の標準軌を合わせた三線軌条もここまで。ということはチベットや新疆からのレールがここまで繋がっているということになります。ホームで写真を撮っていると、退場するよう促されました。何故?
タクシーの客引きに捕まりスマホの翻訳でやりとり。ラッシュアワーで歩いて市街へは行けないと言われましたが、中国の白タクでトラブルにあった教訓から、振り切って徒歩で市内へ向かうことにしました。4kmほどの道のりなので大したことないでしょう。
漢字で書かれた店が無いのがこれほど寂しいものかと…初めての国で若干の不安と小雨がぱらつく中、公園で朝からエアロビを踊る人たち。
ハノイ市街手前の橋はなんと歩行者通行禁止!仕方なく橋至近のバス停へ引き返します。標識はバイクもドラックもバスも禁止のようですが…
乗車前に崩そうとフォーの店で500,000ドン出したら断られました汗。バスは7000ドン。コンビニで荷物になるビール1本で崩しましたが車掌さんが乗務していました。
バスに乗って正解。こんなところ歩いてたら轢かれてました
。片側1車線の長い橋へ向かうバイクや車で砂時計状態。ノロノロでも進むので秩序は保たれているようです。
無事に大河を渡り終えたところ。初めて訪れたベトナム、なんか…すごいところに来てしまったようです汗
ロンビエン橋の近くで朝食をとることに。こってりな中国から夜行列車に一晩であっさりなフォーを食べる不思議な感覚。
中越直通のザーラム駅とハノイ駅の間にあるロンビエン駅へ。橋と線路を撮ろうとしたところ、駅係員さんに制止されました。事前の調べでは自由に立ち入れるはずなのに、どこも厳しい。
交通系が好きで撮りに来たのにとガッカリしながら、諦めてハノイ旧市街へ。歴史を感じる建物に生活感があってとてもいい雰囲気。ホアンキエム湖を散策したり、カフェでまったり。アイスカフェラテとココナッツアイスを注文したところ、通じなかったようでドッキングされてましたが、これはこれでおいしい。
ハノイ駅前の道路は中国資本のメトロが建設中。ハノイもホームへ立入禁止。交通量の多い道路に遮断機のない踏切から駅構内を覗けばどこか懐かしの貨物駅の雰囲気。そして、中国からのレールがここまで敷けないこともなんとなくわかりました。
ハノイ駅へは単線、市街地の線路沿いには商店が軒を連ね、そのスレスレを列車が走る見どころスポットの"トレインストリート"はなんと、2019年10月立入禁止規制が敷かれたそうです。おそらく"SNS映え"目的による観光客の危険行為が原因だと思われますが、先ほどのロンビエン駅も同様、駅も線路沿いも立入りに厳しいことがわかりました。
ベトナム最大の楽しみだったのに残念…。とチェックインの時間に合わせてホテルにてちょっと休もうと思ったら不眠不休の歩き疲れでぐったり…。
ちょっとのつもりが気づけば夜になってました
歴史ある建物に洒落たバーやカフェに人が集まり、どこも賑やかで生活感漂う昼間とは違う顔。
再び夜のトレインストリートを訪れます。線路沿い立入禁止エリアでもお金を払ってカフェに入りさえすれば立ち入れるようです。自身は倹約家のためギリギリの所で待機。列車通過時間を先ほどのハノイ駅で確認し…
一日でハノイを回るのは無理でした。というのも国際列車に乗るだけの目的が、着いたベトナムがこんなにも刺激的で面白いとは知らなかった初心者。鉄道系スポットも残念に終わり、アジア玄人トラベラーからすれば粗末な内容かと思いますが、計画通り無事に来られたことに良しとしましょう。おいしいコーヒーを飲みながら、ベトナムの夜を味わいました。
(2020年1月2日)






















