重慶3h巡り (’19四川④) | URAROUTEブログ

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地理的にマニアックな場所を訪ねるページです。鉄道・酷道・険道・県境・飛地・果て・日本一(初・唯一)、無くなる前訪問など。時事ネタが理想的ですが、過去に訪れた所を記録的に残すことで精一杯であること、ご了承ください。

東京から名古屋日帰りを午後出発したようなスケジュールに火鍋を食べ終えたのが夕方4時半で、これから観光って汗

 

日本で例えるならば薩埵峠や親不知のような難所に高層建築を建ててしまったような、重慶は世界的にも稀に見る奇跡の立体都市。

 

まず、タクシーの途中で降ろしてもらったここは重慶モノレール2号線李子坝駅。モノレールがマンションを貫き、駅と一体化している有名な観光スポット。

 

川と山との僅かな平地はほとんど道路に占領、崖に沿って地形的悪条件を物ともせず走る逞しいモノレール。ちなみに大阪モノレールと基本設計は同じ。

 

道路を挟んで駅前は撮影スポット。モノレールが通るたびに手を広げ記念撮影に勤しむ観光客。この賑わいに度々出張に訪れるカックンは、何が面白いのかと呆れ顔汗

 

濃溝の滝と同様、中国でもSNSで珍・映えスポットが全土に拡散、多くの人が訪れるようになったそうです。重慶市民にしてみればいち公共交通の日常の光景。上の写真は11年前に訪れたときのもの。当時は撮影スポットなども無く、駅前は閑散としていました。

 

続いては中国のSNSで"68.5米超高天橋"と称される、高層ビル同士をつなぐ二本の歩行者通路。

 

左が川側で低く、右が山側。自由に出入りできる右の建物から連絡通路がある12階へ。

 

68.5m上からの眺めは圧巻ですが、さらに両ビルを繋ぐ橋の薄っぺらさが恐怖を誘います。2014年に竣工したという比較的新しい橋。

 

エレベーターで上った12階のフロアは、なんと川側のビルでは22階に相当。この橋はもちろんインスタのためではなく、無ければ12階から一旦地面階に降りて、再び22階に上るという面倒が生じます。この23mの間に橋を繋ぐだけで約140mの上下移動が省略されます。

 

恐怖の橋から後ろを振り向けば、22階に相当する高さは地面階。重慶の激しすぎる高低差がわかります。

 

山の上は重慶の繁華街。歩行者天国の奥にある"解放碑"はこの都市のシンボル。

 

"解放碑"繁華街を山頂に反対側の河岸へ下山。スキップフロアを上手く活用した売店や食堂、バッタモン屋さんが出店しとても賑やか。

 

重慶各所にあるショートカットの歩行者専用登山階段、ここはマンションを貫いています。

 

マンション直下登山道食堂。重慶の人からすれば日常の光景でも、傍から見たらかなりディープです。10年前と変わらない光景に感動。

 

中国のSNS上に珍スポットとしてアップされている鑫龍花園B棟。ひと際異彩を放つ歩行者専用通路が空中に延びていて、

 

鋼鉄製なら珍しくないですが、これだけ高いところに年季の入ったコンクリート製の歩道橋は珍しいです。マンション住民専用通路はこの先、入口で行き止まり。

 

この後行きたいところはたくさんあるも…


後ろ髪惹かれる思いで駅へ戻ります。ビルの隙間からはシンガポールのマリーナベイ・サンズのようなものが建設中。場所は長江とその支流、嘉陵江が合流する地形的にも重要なポイント。渋谷の建物とか、ただ高いだけとは違って、奇抜さは中国の活気。

 

嘉陵江を渡り、対岸より重慶の高密度高層建築を眺めます。

 

3時間では到底足りない重慶めぐりだったので2009年に訪れた時のも追加しました。普通の観光地の他、高低差が生み出す隠れた穴場は探せばもっとありそうです。

 

タクシーで重慶北駅へ。この駅は南口と北口を降り間違い注意の駅なんですが、それよりも、

 

GWの中国をナメてました。なんと…成都へは立席も含む本日分も明日分も全て完売叫び 。着いたときに買っておけばよかった帰りのきっぷ、二人とも空腹でそれどころじゃなかった汗

 

とりあえずきっぷ売り場を出て思案していると…若いお兄さんやらおじさんやらおばさんが近づいてきて狼 きっぷやら白バス案内など、あるよ売るよの大合唱札束音譜

 

二人は取り囲まれダフ屋さんの餌食に鴨ネギ 果たして当日中に成都に帰れるんでしょうか…。

 

(2019年5月3日)