新潟みなとトンネル | URAROUTEブログ

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地理的にマニアックな場所を訪ねるページです。鉄道・酷道・険道・県境・飛地・果て・日本一(初・唯一)、無くなる前訪問など。時事ネタが理想的ですが、過去に訪れた所を記録的に残すことで精一杯であること、ご了承ください。

コロナでもやもやした日々ですが、考えすぎは体に良くないので旅行記を書いてスッキリしたいと思います。

 

前回の四国旅行の翌週汗青春18きっぷが残っていたので新潟方面へ。

 

―《常磐線》―水戸(923発)―《水郡線》―郡山(1233着/1252発)―《磐越西線》―会津若松(1357/1431)―《磐越西線》―新津(1711/1713)―《信越本線》―新潟(1734着)

 

とにかく寒がりなので長時間乗っていられるルート、水郡線内はあまりの気持ちよさに全線にわたって爆睡あせる郡山から磐越西線で会津若松、ディーゼルカーに乗り換えとなります。

 

会津若松で待っていたのはなんとキハ40系目 旧国鉄型がまだ走っていたことに驚きました。ちなみに磐越西線の旧国鉄形キハ40(47)系による定期運行は2020年(令和2)3月13日で終了しています。

 

阿賀野川に沿って。この時期雪は少なめ。

 

馴染みの車両で気にも留めませんでしたが、希少となってくるとエンジンブレーキのシューっていう音が音譜 こんなにも心地いいものだとは… 津川駅にて交換待ち。

 

かなり省略してしまいましたが、これらの車両を乗り継ぎ暖かく快適な車内で過ごせるありがたみを渦中に改めて感じます。磐越西線非電化区間キハ40系は2両編成で先頭車両が旧新潟色、後ろが新新潟色でした。トイレ・浴室付き3000円(税込)のビジネスホテルに泊まった翌日は…

 

人が歩いて通れる(人道)海底トンネルが新潟にあるということで、行ってみることにしました。世界的に見ても珍しい歩ける海底・川底トンネル。R357一部・中央防波堤・咲洲・夢洲にある海底トンネルは一般道でも徒歩・自転車通行不可。安治川トンネルは川の下ということで国内の人道海底トンネルは5か所

 

新潟駅からバスで入船営業所というところで降り、ここがその"新潟みなとトンネル"。海底トンネル人道は車道とは別に専用の入口が設けられているところがありますが、ここでは車道に沿って人道も一緒に設けられています。

 

トンネル直上にある換気口に付属する入船みなとタワー。吹きすさぶ日本海からの冷たい風から避難するように入ってみると…

 

展望台も設けられていて、新潟市街や日本海が一望できます。そして嬉しいのは館内が暖かいことヒマワリ ほかに休憩室もあったりこれらは付属品になりますが、かなり贅沢なトンネルです。

 

展望台から対岸を。新潟みなとトンネルはこの日本一長い信濃川の、海と川の境目が決めづらい河口付近の下にあることから、

 

海底トンネルなのか川底トンネルなのか微妙なところに位置しています。もともと広がっていた河口両岸は埋め立てられているとは思いますが、こうやって見てみると…うぅん…川かなぁ汗

 

その微妙なトンネルを徒歩でくぐってみます。人道へは先ほどの"たもと"からも入れますがタワーからエレベーターと階段で垂直に降りられる構造。地上階から海底人道トンネルフロアへ至る階段。

 

人道フロアへ下りれば…吹きすさぶ日本海の荒々しい景色から一変するアンダーグラウンド。さらに靴紐を調整したりウォーミングアップする人たち。

 

トンネル内部は本当にここは寒々とした日本海沿いの海底なのかと思わせる明るい通路。往来も多く安全面もばっちりです。

 

川をくぐるため微妙に傾斜し、ここは水面下20mの海底トンネル中央。そんなことに目もくれず走り去る人たち…

 

信濃川をくぐり対岸へ。日本海からの圧を感じる雲が迫ってきますがそんな天候に左右されないトンネルがなんとジョギングコースに利用されているとは…交通の便だけでなく新潟の人たちの健康面にも一役買っていることがわかりました。対岸から再びバスに乗って、

 

高架化工事中の新潟駅。秋田の田舎に行く時、こまち開通前はこの新潟駅で新幹線から10分乗り換えで在来線ホームまで移動したことを思い出します。子供の頃はあの10分間で間に合うのかそわそわしていました。

 

特急いなほが停車中の新しい高架ホーム。今では新幹線といなほが同じホームで乗り換えが可能に叫び これなら安心ですが、この歳になると逆に、乗れるかどうかのギリギリが快感おーっ! 

 

あのそわそわの合間にも買っていたのは笹だんご。今回もお土産に買って帰ります。ただ暖を取るだけに電車に乗る旅行のつもりでしたが、寒冷地ならではの海底トンネルの"使い方"が知れたり、思い出に浸った後、雪景色を見ながら上越線の各駅停車に乗って帰りました。

 

(2019年1月6日)