全摘前に着てたワンピース | 20代で若年乳がん〜胸をはって生きること〜

20代で若年乳がん〜胸をはって生きること〜

脳腫瘍摘出
非浸潤性乳管癌 皮下全摘
早期発見の大切さを経験から伝えたい




小脳 腫瘍摘出手術(脳芽腫)

:非浸潤性乳管癌告知

全摘、一次再建

ティッシュエキスパンダー500cc

病理結果 非浸潤リンパ転移無

スムースタイプ アラガン社

インプラント入れ替え


20代で若年乳がんになるという事について

治療についての記録や、その時感じた事を綴ります。

自分の日記替わりに、また経験を通して誰かにとっての何かのきっかけになればと思います。



久しぶりに
撮影していただきましてんウインク





癌になって片胸を失って、
好きな服を着て生きることが
当たり前には出来なくなった20代


おしゃれするの好きやし
ぴったりとした
服も大好きやし

当時、本当にショックだったんです

生きていられるのかさえ
なにも、分からなかったです。


今は、はたから見たらもう
なにも不自由ない
元気な人ですよ
もちろん元気ではあります。
もりもりご飯も食べて、よく寝て
風邪ひとつひきません。

脳腫瘍摘出時に剃った髪の毛も
もう元に戻ってるし。



でも体温は戻ってこないし
違和感や痛みはまだ続くし
決して綺麗な身体では無いです。

なにより
1日たりとも自分の胸がないことを
忘れることは無い。

再発する恐れもあるし
怖くなる日もあります。
些細なことがきになります。
これはしこりなのか?筋肉なのか?
比較することもできないです。




当時
癌細胞が胸全体に散らばってるので
全摘しないと助かりません

と言われ

先生に対して
何とかならないんですか?
まだ結婚もしてないし
こんな歳で…
と、訴えていた父の姿は
今でも忘れられませんし
思い出すだけで泣けます

色んな人にきいて
何か代替案が無いか必死に
動いてくれて

変わってあげられたらいいのに
そう言われていました



絶対嫌ですけどね

誰もが家族に
癌にはなって欲しくない
私が頑張ればいい話ですからね






でも手術してみたら
もうそれはそれは痛くて

痛み止めの点滴全然きかんし
カテーテルもドレーンも
身体管だらけで

一分一秒が過ぎるのを堪えることが
こんなにしんどいのかと

よー頑張ったな私

歩けるようになって鏡を見たら
陥没したボコボコの体があって

本当に二度と
こんな思いをしたくないなって
思いましたよね



それから1年間かけて
エキスパンダーで筋肉を拡張して

その間にアラガン社のシリコンが
全リコールになって
(過去の記事参照)

いつ手術できるかわからん
不安な期間もあって

やっとの思いで入れ替えて
ここまできたんですよ

だから
全摘前に着てたお気に入りのワンピースが
こうやって着れることも

ちょっと前の自分からしたら
全然信じれんかったことで
本当に幸せなことなんです
当たり前じゃないんです


まだまだ20代楽しみたいし
いつまでも可愛くなりたいし
そうなれるように頑張りたい

努力して自分に自信を持ちたいです
こんな身体でどう思われるかな
引かれへんかな
こんな身体の人とは
結婚したくないなとか
思われんかなとか
女としてどう見られるんかなとか
色々考えてしまうこともあります

でもこれからも

私は私の身体を
好きでいようと思います

胸をはっていきること

続けていきます