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「カチカチ山」のあらすじ
毎日、
・老夫婦の畑に、性悪なタヌキがやってきては不作を望む歌を歌います。
・タヌキは老人がまいた種や芋をほじくり返して食べてしまいます。
老人はタヌキを捕まえると、老婆に「狸汁にするように!」と言って畑仕事に向かいます。
タヌキは「もう悪さはしませ~ん、家事を手伝います~」と言って老婆を騙します。
自由になると老婆を木で撲殺し、老婆の肉を鍋に入れて煮込み、「婆汁」を作ります。
タヌキは老婆に化けると、帰ってきた老人にタヌキ汁と称して婆汁を食べさせます。
それを見届けると嘲り笑って山に帰って行きました。
その後は、老夫婦と仲の良かったウサギが、タヌキが使った残酷な手口を使いタヌキを殺します!
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童話だから、動物も人間と同じ様に描かれています。
「カチカチ山」は短い文章の中に、傷害事件が1回と殺人が2回あって緊迫感がありましたね~
二人とも、硬い木で殴り殺されてますが、それは深い遺恨がなければ出来ない行為です。
ウサギは仲が良かった老婆を殺された恨みから、タヌキを殺してます。
タヌキはウサギを疑ってない様子から、精神異常ではないと思います。
では、タヌキは以前に老婆から何をされたのか
「婆汁」については、私は子供心にも不快感が残ってしまいました、、、
何十年も前、日本での事ですが、
屋台ラーメン鍋に、人間の手首が入ってあった事件があったんですよ。
何十人かは実際に食べられたそうで、被害者の不快感は一生残ることになるでしょう。
ホントに、関係のない人を巻き込んだ卑劣なイヤラシイ事件でした、、、
この童話は、「目には目を、歯には歯を!」(殺られたら、殺りかえす!)や「因果応報」が、
物語の主旨なんだと思います。
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私が「カチカチ山」で一番感じたことは?
・老婆はタヌキを信じたのにタヌキに殺されます。
・タヌキはウサギを信じていたのにウサギに殺されます。
それが、子供心に分からなかったというより、今も分からない。
もし物語の中で、タヌキと私が仲が良かったなら、私はウサギに仕返しをする!と思います。
そうなると、仕返しの連鎖は止まらなくなります、、、
アッシはね、信じる人が居ねぇかわりに、信じてくれる人も居ねぇ。
だから、信じてくれる人が居たなら、自分より大切にするように思いやす。
なぜ、信じてくれた人を殺せたんだろう~
私は理不尽な思いで遣り切れない、、、、
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実は、私は「カチカチ山」と同じ体験をしてます。
私の場合は、「老婆」→「飼いネコ(1才)」(家のドアにもたれて寝ていた)
事件から8年間、犬の放しがい散歩が現場(ドア)を通り、必ず家のドアにオシッコをかけます。
私はこの犬たちや飼い主を見る度に、事件の様子を思い出し、激しいトラウマに襲われてます、、、、
「この世」で逃げれた罪は、「あの世」でしっかり待っている!
アッシは、それは本当だと思っておりやす!