キムタク（万俵鉄平）の猟銃自殺.・・・濁流のようにそこに向かって残酷な結末であることは重々知りつつ、私は「華麗なる一族」の二度目を見た。昨日の梅雨のスコールの中、蒸し暑く息苦しく、気まぐれと弱い心ですべて失くすかもしれない午後の時間。
鉄平君、あなたの守り神なのに、将軍（錦鯉）にここで石を投げたらだめだろう！と、父の形見のテレビに向かって呟きながら、最終章の２話を二度見た。
暇だからではない。書き続けるために、必要な資料として。結局人は、人の人生に学ぶしかない。私にいまだ原稿料を振り込んで下さる「おうちへ帰ろうクラブ」のあなた（といっても２～３人だ・・）のために、今どうしても書かなくてはならない。最後の最後の一人の、たった一人の拍手が鳴り終わるまで、私は万俵鉄平のように会社を倒産させて破産して、猟銃自殺するわけにはいかない。
勝巳さん、（王様であり阿部寛！）あなたは華麗なる一族の、万俵大介だ。
（すいません、一瞬、阿部寛から北王路欣也になってくださいませ）
一国の主で、たくさんの従業員の家族を支える超成功している経営者だ。
でも王様ゆえ孤独なのかもしれない、それゆえ、高洲愛子（鈴木京香）のような愛人もいるのかもしれない。なーんにもわからない、わかっていない、あなたのこと。あなたが、どんな方法で何を手に入れようと、文句を言える筋合いや力は誰にもないのかもしれない。
でも、人一人を活かすか、殺すか、使うか・・・もったいないお化けの出ないよう、きちんとあなた自身が見極めてください。
万俵大介頭取が大同銀行との合併を果たしたあと、美馬からどんな目に遭うのか。食うか食われるか、総理大臣にしても明日落日を迎えるかもしれないのだから。国家にどんな画策が裏で進んでいるのか、誰も知らないのだから。
あ、そういえば万俵大介を裏切る準備にはいる美馬（仲村トオル）は、私の（昔の）タローちゃんそっくり！！２ヶ月前、私の前でワイングラスを傾けるその手首からほんのり権力の匂いを漂わせていた、その昔、１０年前に大好きだった彼、太朗ちゃんそっくり・・・
そんなことより何より、明日の自分の命さえわからないのは、神様の前では、誰しも平等だと思われませんか？