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何本も電車を乗り継いでたどり着いた時は約束の時間ぴったりだった。
応対してくれたのは男性だった。
1社目で応対してくれた女性は初動受付だけで、実働はまた別部隊のようだったが、こちらはこの男性が調査に当たると自己紹介してくれた。
すでに契約している1社目のことはよく知っており、そこで失敗してうちで再調査の依頼が多いんだと教えてくれた。
私はこの時点で1社目もキャンセルしようと考えた。
この日は相談という趣旨での来社だったので、個人情報には触れずに今までの経緯を聞かれた。
私も話すのは3回目なのでかなり流暢にできた。
年初早々の「○にたい発言」でかなり夫が情緒不安定だった時のことも話した。
すると
「ダンナ、めんどくさいね」
と一言。

おっしゃるとおり‼
そのとおり‼
私も実はそう思ってた。
同性から見ると、うちの夫はめんどくさいのだ。やっぱり。
女が手紙を寄こしていたくだりでは、
「手紙? バカな女だね」とも。
的を射た相づちを要所要所に入れてくれるので私は少しずつリラックスしながら話せていた。
現在の夫婦仲はどうかと聞かれ、
4月になってから二人で出掛けたり、
労いの言葉を掛けられたり、
明らかにそれ以前の夫とは違ってきたと感じていると話した。
今の状況は明らかに夫が優しくなってきていた。それを語っているうちに私は思わず
「私たち、そんなに破綻していたとは思えないのです」と言ってしまった。
すると、男性からも
「そう思いますよ。女とは終わってるかもね」と言われた。
それは初めて言われたことだった。
今まで2件の調査会社の人に語って、どちらも継続、調査必要との見立てだった。
私もそう思ってた。
けれども、この人は「終わってるかもね」と言う。
なぜそう思うのか聞き返したところ、
百戦錬磨の調査員から見て、
女の寄こした手紙、最近の夫の様子、情緒不安定だった数か月前、
プロから見ると終わった不倫を思わせる要素があることはある。
でも、はっきりしたいなら調査は受けますよと言われた。
もし終わってたら空振りに終わるからお金はもったいないよとも。
どちらにしても調査実行できるのは、他の案件もあるので10日後あたりになるからよく考えて。
やっぱり依頼するとなったら本契約しましょうと言われ、
その日は、後日連絡すると約束して帰った。
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