岩崎まさえさんの単行本デビュー作です
盛岡市の図書館に職場体験に行った小学生の男の子が、着物を着た不思議な子に出会い、あることを調べてくれと頼まれます
郷土史家といっしょに調べてみると、南部藩の一揆の悲しい歴史が紐解かれていきます
主人公のお父さんが、会社で不正を見つけて訴えたところ、辞職に追い込まれた話とあいまって、正義とは何かを問う重厚なテーマが伝わってきます
特に東北の子どもたちには、ぜひ読んでほしい作品です
作者の岩崎さん自身も、盛岡の図書館に勤めていらしたので、細かい描写など、とてもリアルでよかったです