信じたいっていう引力3 | 裏日記

信じたいっていう引力3

仕方なく、

近くのモスバーガーでコーヒーを頼んだ。

信じに来た、それでも信じられないなら別れに来た。

その思いだけを胸に

突っ走りたい思考の衝動をぐっとこらえる。

目の前にあるポテトを食べるという行為に

集中した。

携帯が鳴る

息を整えて

出る

「・・・・・・もしもし

      「・・・・・・もしもし、何?話?

「今どこにいるの??

      「・・・・・・パチンコだよ!!

やけくそのように彼は言い放った。

「話、したいんだけど

      「明日じゃダメかな、今出てるんだ

カチーン。。。

「そっか、そんなに大事なんだ。ねえ、明日からどうしたい?

      「な、何・・・?

「少しでも会えないかな。会って話したい。

      「ゆっくり話せないよ?席離れてたら片付けられちゃうんだ

私はため息。

「大事な話だけど。あたしにとっては。

      「今から来るの?今どこ?

「モス。病室にいないからびっくりしたよ。

      「え、来たの?

私は本気だもの。

「もういいよ。昨日どうして嘘ついたの?

      「・・・・・後ろめたいから

「どこにいたの?

      「・・・・パチンコだよ

あたしは前、パチンコにはまったら別れるって言った。

パチンコ、大嫌い。

「そうなんだ。あんなに平然と嘘つくんだって思うと、これからあなたをどう信じていいかわかんない。

モスで、泣いた。

      「嘘ついたことは謝るよ。ごめん。

初めて聞く、彼の本気のごめんなさい。

疑うことも出来た。

いくらでも。

でも信じたかったから

信じた。

彼も驚いていた。