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一般質問、インターネット動画配信のお知らせ

大分県議会、3月定例会が終了しました。今回の定例会・一般質問では、私も「精神障がい者をとりまく状況」というテーマで、メンタルヘルス対策、就労についての課題等について質問を行い,「精神障がい者に対する偏見」についてもとりあげました。

 

精神障がい者に対する偏見を生む要因の一つとして考えられるのが、犯罪行為に精神障がい者が関係したケースが大々的に報道されることです。また、刑法第39条では心神喪失者の行為は罰しない、心神耗弱者の行為はその刑を減軽するとされています。刑法に基づき責任能力がないことを理由に、精神障がいのある加害者が不起訴になったり、減刑される事例を見ると、理不尽さを感じる方もいるのではないでしょうか。

 

実際には、刑法39条には前と後があります。犯罪行為が発生する前の段階では「措置入院」制度があり、加害の恐れがある場合、本人の意思にかかわらず強制的に入院措置となることがあります。また、事件後、無罪や不起訴となっても、現在は「医療観察制度」があり、すぐに社会に復帰できる訳ではありません。

 

質問では、県が大きく関与する措置入院制度について、通報を受けた際の初期対応、当事者本人の権利確保について質問しました。被害者も加害者も生まない為に、警察も福祉部局も、24時間体制で緊張感ある状況の中、人権にも配慮しつつ、周囲の人と本人を守るべく職務を行っているということが改めて理解できました。

 

刑法39条含む、措置入院や医療観察制度等、ルール・制度の在り方自体は、私個人としては、議論をしてゆくべきと考えていますが、その前提として、現行のルール・制度の理解を深めた上で議論してゆかねばならないと感じました。

質問の様子は以下のリンクからご覧になれます。

http://www.oita-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod...