いよいよ、告白の時がやってきました。

学校が終って帰りの電車を待っていたら、K君がやってきました。

なぜかほかの人はいなくて、二人きりだったので、これはチャンス!!!
そう思ったのでした。
言うつもりはなかったのに、なぜか、心の声が、「今だよ、今だよ。伝えなくちゃ。」って。

 

でもどうやって伝えたらいいんだろうか???

 

いきなり、好きです、なんて大胆なこと言えない~~。(笑)(告白する時点で大胆なのに・・・。)

 

突然、あたまの中に、浮かんできた言葉が・・・・・・。

 

 

私「あのさ、百人一首のなかにある、「かくとだにえやはいぶきのさしも草、さしも知らじな燃ゆる想いを」っていう歌があるんだけど」
 この意味知ってる??」

K君「知らない~~。」

 

私「・・・・・・・・・。」(なんだ、こいつ、知らないんだ!しょうがないなぁ~~)

私「これ、私の今の気持ちだから。後で調べてみてね。で、明日、どう思っているか聞かせてね。」

とだけ言って別れたのでした。

きゃぁ~~~、なんてロマンチック、なんてかっこいい~~って思っているのは私だけでしょうか。(笑)

 

どんな意味かって???
藤原実方朝臣
原文
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを
(かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを)
現代訳
これほどまで、あなたを思っているということさえ打ち明けることができずにいるのですから、ましてや伊吹山のさしも草が燃えるように、私の思いもこんなに激しく燃えているとは、あなたは知らないことでしょう。」

という意味です。

 

それからが大変。

そうだ、明日はクリスマスイブだ。 どうしよう、明日、答えを聞くときに、何か渡さなきゃ!!!

私は急いで、手袋を編むことにしました。

今でも覚えています。コバルトブルーで形は方言で言う、「ぼっこ手袋」つまりミトンを母に聞いて、なんと1日で編んでしまったのです。

 

そして次の日、指定していた、下駄箱のところで返事を聞くために、それを持って待っていました。

ただ、どうしても一人で返事を聞く勇気がなくて、親友のSちゃんに一緒に付き合ってもらい、K君に会いに行きました。

 

 

つづく。

 

 

さてさて、恋をしてしまったら、相手に自分の気持ちを伝えたい、と思うのが常でしょうか?
それとも、そっと片思いのままの方がいいのでしょうか???

この時の私は、相手に知ってもらってダメになる方が、知らないでダメになるよりいいと思っていました。

 

帰りが同じ方向だったので、電車にはよく一緒になりました。
二人で仲良く話しながら帰ることもありました。
楽しかったですね~~。
このまま、気持ちを伝えなくてもいい、とも思いました。

 

でも、やっぱり我慢できなかったのです。
伝えたい、K君、私でもいいって思ったのはなぜ?って聞きたかった。

 

私、ずっとあなたのこと思ってるんだけど~~。そんなの知らないよね~~。

と思いながら、いつも彼の横顔を眺めて電車に乗っていました。

 

あぁ~~、なんで、心が読めないの???
なんで、好きな人の心はわからないの~~~。

そこいらにいる人たちの心はズームイン、すると誰でも読めるのに~~。

 

え、私を好きなんだ、っていう子もいましたよ~~。(笑)
言われないけど、わかっちゃうから、結局はその子の心をもて遊んでしまうことになっちゃうのでしょうね。

そしてついに、告白する日がやってきました。

つづく・・・。

 

 

失恋?したにもかかわらず、またまた私は恋をしました。
はじめは何にも思っていなかったのですが、同じ1年生のK君に好印象を持っていました。

彼は陸上部で、私が入っていた茶道部にはなぜかちょくちょく遊びに来ていました。(笑)


面食いの私が好きになるタイプではなく、(笑)

どっちかというと、かわいらしい男性でした。

とても面白くて、優しくて、話していてもあきなくて、いつも私を笑わせてくれる人でした。

でも、残念なことに、彼には好きな人がいました。

 

公言していました。「僕はMさんが好きなんだ~~。」となにかにつけて言っていました。

なので、私は好意こそ感じていましたが、好きになることはやめていました。

 

だから、彼の心は読むことができました。

本当に、心の中はMさんのことばかり思っていました。
入る隙間もないのか~~。と半ばあきらめていた時、

 

ふと心を読んでみると、「Mさんがダメなら、Kさんにしようかなぁ~。」

え、え、え、え~~~~。
私の名前をあげているではありませんか?

 

なんで? なんで? なんで私???

もう私の頭は、パニック状態、嬉しさと驚きで、ピンク色に染まってしまっています。(笑)

 

その途端、なんとK君の心が読めなくなってしまいました。
そうです。
恋は盲目。全く読めなくなってしまいました。

K君に恋をしてしまったのです。

つづく・・・。