宿に着いた・・・。

友達を見たら、みんな、どうだった?って顔・・・もしてない!!!

 

みんな、ゲラゲラ、笑って部屋で話し込んでいる~~。

 

「あ、○○~~、お帰り~~!!!
今さ、先生の話で盛り上がってるんだよ、こっちおいでよ~。」

 

だってさ!

なんだ、心配して損した~。
私のことなんか、これっぽっちも思ってなかった~。

 

みんな、冷たい~~~。
いや、あったかいんだ。

 

深い詮索はしてなかった。

いい友達だ~~。ほんと何も聞かない~~。

ん???  そりゃそうだよね。
楽しい修学旅行だもの。

自分のことで精一杯だよね、みんな。

いい思い出にできたと思ったけど、これからの文通はもう続かないって思った。

どうやって断ろうかなぁ~~。
考えるのは、もう受験だから、ってことかな?
親に反対された~とか。
こういうときに親を使えるっていいね。

 

それでいこう、と決め、残りの修学旅行を楽しんだ。

 

つづく~~。

暑かったから、喫茶店で飲んだ、ソーダフロート、おいしかった~~。

 

何気ない話、自己紹介、学校のこと、部活のこと。

どれくらい話したかなぁ~~。たぶん、1時間くらいだったと思う。
初めてにしてはよく話した~。

 

たぶん、文通していたからだと思う。

話はすすんだ。 兄弟や親のこと。妹さんがいるんだって。

あぁ~、お兄ちゃんなんだ、だから優しい感じなんだ、って思った。

 

あぁ~~、いい子だ。センスのことを考えなければ、凄くいい子だ~~。(笑)

 

ちょっと心を覗いてみたくなった・・・。

 

(僕の思っていた通りの子だなぁ~。)

 

ほ~~。そうなんだ。まずは話して悪く思われなくて良かった~~。

 

(僕のことどう思ってるんだろう?)

いやぁ~~。ストレートには言えないっしょ。(笑)

君のセンスにはびっくりだよ、なんてね。
でも、性格は温厚で優しいのがすごく伝わってくる。

こういう人が旦那さんだといいんだろうなぁ~って思った。

 

でも、残念ながら、恋人には結びつかない~~。

私は、やっぱりもう少し、ワイルドな人、危険っぽい人か凄く面白い人じゃないと・・・。

 

ずいぶんと生意気な女だと自分で思う。

すごく人の顔色を伺うくせに、理想が高い。(笑)

 

しばらくして、外に出ようか、ってことで、あの有名なカップルが良く歩くという、鴨川沿いを歩いた。

もちろん、手なんか繋がない。(笑)

 

で、お別れの時間が来た。

私は、きっとその赤いバラをくれるんだと思った。

 

O君「じゃ、またね。また手紙書くね。」

私「 ・・・・? うん。またね。」

 

で、別れた~~。 おいおい、バラの花はどうしたんだい?
聞けなかった~。ちょうだい!とも言えなかった。

 

でも後で思った。 もらっても、宿に飾ってもらうしかないもんね。(笑)

 

そういって、軽く分かれた。 そう、また次があるってO君は思ってたからね。

でもね、私はこれが永遠の別れだと思ったのよ。

 

だって、そうでしょ、まだ、私17歳。選べる権利はあるよね。

カーボーイハットのセンスにはついていけないよ~~。

 

凄く嫌な女だけど、変な優しさは相手を傷つけるからね。

後で文通をやめるお手紙を出そうと、この時に心は決まっていた。

 

さて、宿に帰るか~~。
あぁ~~、嫌だなぁ~~。
友達、みんな、笑うだろうなぁ~~。 なんて説明しようかなぁ~~。

 

つづく~~。

 

 

な、なんとO君、カーボーイハットをかぶっている~~~~。

えぇ、カーボーイハット???

普通のジャケットにワイシャツに、ズボン、・・・・・にカーボーイハット!!!!

 

なんなんだ、このセンス!!!

 

友達たちが声を殺して笑っている・・・。

わかる、友達の気持ち、凄くわかる。

友達の心の声が聞こえてくる。

 

「○○、大丈夫か???」「大丈夫だと思うよ。でも早くこの場を去りましょ。いやぁ~、笑える~~。」
「○○、頑張れ~~!!!」

 

そうだよな、そうだよな、みんな変だって思うよね~。
私は赤いバラの花に本を持ってくる、っていってるから、すごくきざな奴が来るとばかり思っていたのに。

 

カーボーイハットだったよ~~~。(泣)

顔は~~・・・。不細工じゃなくて、温和な優しい、目の細い、あったかそうな子だった。

あぁ~、素朴な子だ~~。いやぁ~~。素朴すぎる~~。
だから カーボーイハットだよ~~。

あぁ~、この子、いい子なんだ、って思った。

 

心を読もうと思ったけど、読まなくても、見ただけで、この子は裏表のない子だっていうのがよ~~くわかったので、
ズームインしないで、しばし、楽しもうと思った。

だって、カーボーイハットだもの~~~。 めったにないよ~。楽しまなきゃね。(笑)
このO君、最高のおしゃれなんだろうなぁ~~。自信に満ち溢れていたもの。

 

まだ9月だけど、京都は暑くて、すぐに喫茶店に入りました。

つづく~~。