あなたが今日も心豊かに
朗らかに丁寧に一日を過ごしつつあることに
心から感謝いたします。

こんにちは、占い師の西きほこです。



先日、久しぶりのリアルミーティングイベントを開催しました。
赤坂サカスには河津桜がきれいに咲いていまして
濃いピンクの桜を花見しながら、


ご参加くださった7名+赤ちゃんと一緒に
筍づくしの料亭ご飯をいただいたあとに
日枝神社と赤坂氷川神社に参拝することができました。

とても幸せな時間でした。
ご参加のみなさま、ありがとうございました。



さて、今日のお題は「家の外のトイレ」。

お客様を集めてイベントを企画するときに、
常に一番に気にするのはトイレの確保。


イベントをスムーズに成立させるには、
綺麗なトイレをどのような順序で巡るかで決まります。



さらに実際にお申込み下さった方と、

それぞれにお持ちの事情(持病など)も把握して
きれいで空いている立ち寄りトイレを随所に加えたり、


もちろん車いすのお客様もいらっしゃる場合もありますから
そのような時にはバリアフリートイレを下見して移動経路を決めて回ります。



この点は都内では大型ビルを使用できるので、
ありがたいことにイベントを成立させやすいです。

私は三軒茶屋で占いサロンを経営していまして、
そのテナントも完全バリアフリーになっていますから
車いすのお客様も楽にお招きできます。



サロンのトイレをお褒めいただくことがあります。


私のサロンにお越しになったことのある方はご存じでしょうが、
占うスペースに対して、トイレの面積が明らかに広いのは
車いすでも回転できるようになっているんです。



これほどにトイレにこだわるのは、
私が占い師になる前は
建築士資格を持って設計課に勤めていたこともあるせいかもしれません。

それから脳出血をした夫の介護を数年間していたせいもあるでしょう。



サロンにはいろんなお客様がいらっしゃいます。
必要な場合にはその場で浄霊なども行うので、
お客様はその後どうしてもトイレが近くなります。


そんな場合の放尿時間はとても長いです。
「人生でこんなに大量のおしっこがでたのは初めてです」
とビックリされることもあります。





お仕事の時だけでなく、
最近ではもう6才になった息子なのですが
お出かけのときにはトイレを意識しないわけにはいきません。


トイレポイントの通過時には毎回「おしっこある?」と子供に確認をとります。
次のポイントまで5分かかるか・・・というタイミングで
急に「おしっこー!」となったりするものなので、こどもは。
頭では次の最寄りのトイレ案を脳内Googleでルート検索。

 


今回のブログでトイレ事情を取り上げたのは
渋谷区
議会議員・須田賢氏のツイートが議論を呼んでいるのを

今朝、私のツイッターで見たからです。

私は初めての赤ちゃんを産んで数か月後、
さて、お出かけしようかと考えた時に、
これまでに想像もしなかった
立ちはだかる大きな壁に直面しました。


「おむつ替え」「授乳」できる場所がわずかしかない問題。
※18年も前の話です。


19世紀のイギリスには「尿道の鎖」という言葉があったのを
ご存じでしょうか?


家の外にあるトイレのほとんどが男性用であったその時代は
女性は排泄を我慢できる範囲でしか自由に行動できなかったのです。



日本でも同じようなものでした。
国会議事堂には女性用トイレがありませんでした。


1972年に女性議員がいるのに女性トイレがないというので
他の党派の女性同士で声をあげて運動をおこし、
やっと仮設のトイレができたのだそう。


公共にあるトイレ=人生の行動範囲

お外にトイレがあるから、人生を謳歌できてるのだという事実を
私は赤ちゃんを育てるようになり始めて気が付いたのです。

昔、行った劇場は、女子トイレと男子トイレが同じ広さで、
(広さが同じであれば、個室である女性トイレの方が数が圧倒的に少ない)


とうぜん、男性の方が立ったままですから早く終わるわけで、
男性トイレはがら空き。女性トイレは長蛇の列。


とうとう二幕目が始まる時間になっても、席に戻れない人たちが出て、
大阪のおばちゃんたちがタッグを組んで男性トイレに流れ込む、といった状況を見ました。



昔は社交の場は男性が中心だったのでしょう。
最初の設計と時代が合わなくなることはよくあります。

 

現代のトイレ問題にはいろんな社会の多様性による歪が含まれています。


私は息子を産んだ日、
夫が脳幹出血で「橋」という部分から出血し、救急車で運ばれました。


私はその搬送先に到着したときにはすでに陣痛が始まっており
2時間ほどのスピード出産をしました。



その後、新生児を抱えながら仕事をし、
夫の搬送先の病院まで通うという毎日でしたが、


そんな通院の日々に変化が訪れ
やっと夫が家に戻れるという奇跡の時を迎えましたが、
そこからが思いもかけないトイレ人生のスタートとなったのです。


夫は脳の一部が損傷しているために
何年経ってもトイレ感覚が戻らないのです。


そして狭いトイレでは回転できないのです。
トイレ内で転んでしまったらまた搬送される事態になります。

三軒茶屋のすべての店のトイレ事情をチェックして回りました。



ある公衆トイレは、
公衆トイレなのに、階段でしか降りることのできない地下にありました。

または数少なく頼りにしているバリアフリーのトイレも、
人の多い都会では誰かが使っていてなかなか出てこない。


その間にトイレ前でへなへなと大小問わずおもらししてしまうこともありました。
そんなことばかりの怒涛の毎日でした。



空いているトイレがない!

バリアフリーのトイレが増えることは良いことかと思います。
けれども、そのぶん面積も取ります。


その問題の解消のために女子トイレがなくなるとなれば、


人によってはすがるほどに頼りにしているトイレ。
常になんどきとも空けておいてほしい大事なトイレ。

 

そこを当てにして生きている人もいるということを
知っていても知らずとも


女性トイレの代わりに、たまたまタイミング悪く使用することによって
身体弱者に嫌な思い、困った状況に陥らせてしまうという
加害者的な立ち位置にさせてしまうということの怖さ。


それを知ってもらいたいと思います。