私はかつて、大木の伐採を見学したことがあります。
電気ノコギリで木に切れ込みを入れ、
計画した方向に倒します。 それは、
いつでも誰でも物理的な技術があればよいのではなく、
山の自然エネルギー状態を察知できる熟練者による作業です。
木が暴れるのを最小限に抑えられる時期は、
冬至近くの新月です。
木が倒れる際に鳴り響く地面の唸り声は、
まさに断末魔の叫び！ それは一本の大木が、
繋がった山の生命の一部であることの証。
一生忘れられないような、
圧倒的な巨大エネルギー体験でした。
ご自身のエネルギーについて、
日常的に意識してますでしょうか。
私たち人間も、多種多様なエネルギー交換をしている存在です。
食べることでエネルギーを補給するという自覚はあるでしょう。
しかし私たちのエネルギー補給手段は「食」だけではないのです。
実は、食べることは補助的なエネルギー補給でしかありません。
空中に溢れる宇宙エネルギー、
地場から得る地球エネルギー、
人やペット、
動植鉱物などの自然から得る、
愛のエネルギー。
私たちは、それらを無意識に体内に摂取、排出、交換しながら、
酸素や二酸化炭素だけでなく、あらゆる「呼吸」をしています。
更に言えば、
時空を超えたエネルギーからも影響を受けています。
先祖から受け継がれ子孫へと脈絡と続く意識だってエネルギー。
ありとあらゆるエネルギーが、この身体には宿っている。
「死」というのは、その膨大なエネルギーの放出ですから、
簡単に死体を焼いたり埋めたりすればよいだけでは済みません。
本来、各々の人には「死期」を含めた大きな計画があり、
そのバイオリズムに沿って死期を正しく迎えることができます。
しかし、現代は過多な医療や誤った健康増進方法により、
そのバイオリズムが正しく受け取れない状況が多くあります。
それは、潜在意識では正しく受け取っているはずなのですが、
死は「恐い」という社会環境洗脳による長年の思い込みから、
ごく自然な生命現象である「肉体の死」から目を背け続けた結果、
元来の死期を無視してこれまでの生活維持に執着してしまいます。
逆に「死ねば無になって問題は全て解決する」との誤解から、
破滅的な行為に及ぶケースも、歪んだ社会では見受けられます。
死期とは、今回のこの世での人生の総仕上げ。
新たなる旅立ち でもありますから、
もっと相応の過ごし方があるかと思うのです。
必ず訪れるその時のために、少し立ち止まって「死」を考えたり、
だからこそ、今の「生」を見直したりする時間を確保することが
愛や感謝に溢れるような充実人生への鍵なのかもしれませんね。
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