6月×

晴れ

 

沖縄では梅雨入りしたそうだが、

名古屋はまだ梅雨前の春の兆し…というか初夏のさわやかな日々。

 

そう云えば朝、スマホがけたたましい音をたてて鳴り出した。

緊急情報だった。

富山県で震度5強の地震があった。

6時半くらいだと思う。

 

家族は飛び起きていたが、

わたしは彼らの会話を聞いて安心したのかそのまま眠りつづけた。

 

起きてからスマホを確認したら

知り合いからのラインがあった。

地震とは関係のない話だった。

 

新しい仕事を思いついたという。

「易断をお願いしたい」とも。

この件で、近々来るらしい。

 

北陸の地震とは関係ないとは思うが、

ワクワクする話ではある。

 

 

6月×

 

ズーム会議。

と、一応そう呼ぶことにする。

 

姓名判断のレッスンを始めたが、

どうも段取りが悪く、

ズームなのにスムーズとは行かない

 

(という駄洒落はともかくとして)

姓名判断の教材に使う名前を拾い出すのに

村山由佳の『二人キリ』を使っているが、

読んでいたらこんな文章が目についた。

 

《名前って不思議なもんだと思わない? 

 ほら、たとえば男の子を「龍之介!」って呼び捨てにして育てるのと、

 「薫ちゃん」なんて優しく呼びかけて育てるのじゃ、

 性格もだんだん違っていくんじゃないかと思うのよ。》

 

主人公の女性の述懐で、彼女はこれまで随分といろいろ名乗ってきて、

「それぞれちょっとずつちがっう人間を生き分けみたいな気がするの。」

と口にした。

 

名前とはそう云うもので、付けたところでそれまでだが、

周囲が口にしたり、それが自分を呼んでいるのだと自分も理解する。

名前の効用とはこんなところにあるのだろう。

 

 

 

 

6月×

 

もうすぐ名古屋も梅雨入りするらしい。

その割には今日の空は青い。

蒼天というには少し雲が多いけれど…。

 

さて深夜の電話と云うのはろくなものはない。

昨日の電話がまさにそうだ。

 

知り合いの「著名な人」に部屋を貸すことになった。

部屋の内装をその高齢な男性にあわせることにして

工事を始めたが、この工事代金は

「当然持ち主が負担するもの」と周囲から言われて気がついた。

 

「わたしは借主が払うものとばかり思っていた…」

 

ま、話を聞くと、

借主と貸主との関係はまだまだ何本もの関係の糸が

編みこまれている。

 

「どうしたらいいでしょう」

 

といわれても、このひとは何が不安で

何が気になっているのか。

 

忖度するに

「自分の負担は極力少なく、実入りは多いでしょうか」

ということなら、これは占いではない。

ある種のビジネスだ。

 

 

 

6月×

 

キロの本を見つけた

随分と古い本で、

価格も思いのほか高額だ。

 

近くの古本屋なので、

現物を見てから買うかどうか判断しようと思ったのは、

よく似た本のコピーを持っているから。

そのコピーで、出版社とか翻訳者などを確認すれば、

同じものかどうかも分かるというものだ。

 

ただ、キロの本は日本語のタイトルはいろいろあるが、

英文の原著は一冊のはず。

だから翻訳が意訳なのか、

原文に忠実に訳してあるのかが気になっている。