(3/11~3/16)

 

 

 

3月×

 

知人と花見に行く。

3月の花見だから桜は「早咲き桜」である。

 

どうやら大寒桜らしい。

中部日本放送本社の横のとおりを北に上がる。

行きつく先は金城高校の校舎までだが、

その道中が「さくらみち」と云われている。

 

ずっと大寒桜の樹が植えてあり、

満開となると、それはそれは見どころ十分…

だったが、最近はどうもいけない。

道路沿いの家から苦情でも出たのか、

片端から枝を落としてある。

桜の枝を切るバカという諺があるように桜の木は枝を切ってはならない。

もう2度とそこから枝が出ないからだ。

枝ぶりはもう無残…。

 

だから、歩いて下から見上げても、枝ぶりはサクサクで青空ばかりが

目立って仕方がない。

 

歩いて昼飯は、有名な「K」である。

ここはそばで名をはせた店だから

メニューを見ると、こんな注意書きが、目に入る。

「当店のうどん湯にはそばが混じっている」

というような但し書きがある。

 

注文したのは鴨うどん。

品書きには鴨なんばんが目についたが、

味噌煮込みにも鴨煮込みうどんがあったので

そっちにした。

鴨肉が5から6枚は入っていた。

1600円は決して高くはない。

 

それにしてもこの店は繁盛店で、

お昼が過ぎた1時前だというのにお店には順番待ちの列。

 

繁盛店には店名に運気が働くのか、

と店の前で「K」の画数計算したら、

斯界のトップランサーに立つ、との幸運数がある。

店の前には石碑が立ち、ここにはひらかなで店名が刻まれている。

ひらかなの画数でも、天の助けがあるとなった。

 

店の名前にも支えられたうどん屋ということか。

 

食後は近くの甘味屋「相生」に行くも、

店が閉まっている。

入口を見るに「店じまいしてしばらくたつ」と読み取れる。

どうやら昨年夏に閉店したようだ。

 

「相生」は名古屋駅前のビル地下にあった有名店で、

夏ともなればかき氷を求める客が殺到した。

映画館のあるビルにあったこともあり、

映画の前とか見終わった後に足を運んだ記憶が戻ってきた…。

 

この店の運気はどうか。

名古屋には相生山という名高い寺がある。

相生山は吉数で、衆望を集めて栄えるとなるが、

相生は孤高のひと、とでも云おうか、

己の思いを優先しすぎて周囲の声とか評判に耳を貸すゆとりが

足りないかも…という画数だ。

 

 

 

3月×

 

Aさんの手相レッスンでのこと。

教材に使った50代女性の手のひらの写真は、

きれいな「升掛線」

やけにはっきり刻まれているが、

これは左手。

では右手はと云うと普通の三本の線で、

生命線と頭脳線は離れている。

 

「でもね先生。よーく見ると頭脳線の先端がうっすらとしてますが、

生命線の出発点にまで伸びているように見えるんです」

 

占い師の修業とはまさにこれ。

手のひらの線を読むことこそ肝要で、

感情線がまっすくだとか、

頭脳線が長いとか短いとかいうのは、

それは学習つまりは記憶。

占い師はその前に「腕」を試される。

 

それぞれの線の見極めだ。

Aさんはわかってくれたと思う。

 

 

 

3月×

 

Yさんが「4月からお願いします」という。

前から聞いていたがとうとう本気を出すようだ。

 

「手相を習う」。

どこまで覚えたいのと訊くと

「おカネを取れる占い師になれるくらい」

 

まず1年。

これで「一応の手相見」になれたら、

その次のステップに行けばよい。

「決して甘やかさないでください。

ビシビシ指導してもらえれば

しっかり覚えますから」

 

その意気や良し。

 

3月×

 

暖かな1日となりそうだ。

ランチはいつものお店。

 

先日、ベトナム人スタッフのお正月帰郷のお土産の

おすそ分けをいただいた。

ベトナムでは有名なお正月の料理で、

日本で云うならおせちみたいなものか。

その日のメモにはこう書いた。

 

 バイチュン

 伝統的なちまき。

 お正月には欠かせない。

 もち米、緑豆、豚肉。

 

南北に長いベトナムらしく、バイチュンにしても

四角い形をしているのか、長巻き風かによって

地域が異なるようだ。

四角くバナナの皮で巻かれたものはハノイのある北部。

長巻き風なのがホーチミンの南部。

 

出身はどっちか聞いたら「真ん中あたり」

というと観光地ブエあたりか。

ベトナムは占いの盛んな国で、

何か迷いごとが出たりトラブルが起こると、

すぐに占い師のところに駆けつけるという風習が

いまでもある、と本には書いてある。

 

今度このスタッフにベトナムの占い事情を聴いてみようと

思っている。

 

 

三月×

 

М文化センターで新しい教室が始まる。

まず体験講座ということなので、

ガイダンスみたいなものをする。

占いとは何か、から始まって、

タロット、手相、人相、姓名判断、西洋占星術、四柱推命の教室だ。

 

本だなから三冊の本を取り出した。

『占いの力』鈴木淳史著

『なぜ女と経営者は占いが好きか』副島隆彦著

『人はなぜ「占い」や「超能力」に魅かれるのか』

樺旦純(かんば わたる)著

 

この本の中を少しだけしゃべろうか、と思っている。

さて、どうなることか。