2月×

 

今日から日記を書くことにした。

日付を×日としたのは、

池波正太郎『銀座日記』にあやかった。

池波は××日としているが、

さすがにわたしは月だけは開示したい。

 

過日東京に春一番が吹いたらしい。

春一番が吹いたからすでに季節は春、などとは

間違っても思わないことにする。

如月ですよ。

春はまだ遠い…。

 

西行がどうせ死ぬなら如月の満月の夜がいいと

歌ったが、なんだかまだ寒そうだ。

 

文化センターのノートを事務所に持ってきた。

次回のテーマは「死神」。

前回「今日のテーマは、塔にするか死神にするか」と生徒さんに問うたら

「今日は、塔。死神は次回に」との意見の一致を見たので、

予定通り死神をテーマとすることにした。

 

死神とは何か

生者の世界をつかさどるのか神ならば

死者をつかさどるのが死神だ。

…そんな哲学的なことをメモした。

気づいたら手帳6ページを埋めていた。

 

一区切りつけてランチに出た。

毎週金曜日に行くことにしている隣のステーキ屋「K」。

ところがお店の前に順番待ちの客の姿が散見したので、

諦めて、カレーうどん「U」に向かう。

繁盛店なのに空いていた。

が、わたしが天丼をオーダーし終えたあたりで

客が次々にやってきて、都合7人がカウンターに座った。

 

食後、お腹ごなしにスカイルまで歩いた。

注文しておいたセーターを受け取りに行く。

ついでに上の階のダイソーで小ぶりなごみ袋を買った。

帰りにマックに寄り、コーヒー。

 

事務所に戻ってОクンに電話。

ノートパソコンがどうにも遅くなったので買い替えることにして、

その機種選定をОクンに頼んでいる。

そうしたらその日から次々とパソコンの写真が送られてくる。

「そらどうだ。これにしろ」

まさかそんな気はないだろうが、

せかされているようで落ち着かない。

 

夕方鶴舞図書館に行く。

『狼・さそり・大地の牙』を返却。

この本は産経新聞社の記者が書いたもので、

文章がこなれているから読みやすい。

借りるのは『ヤバい統計学』

本当は最近出た『ヤバい統計』を借りたかったが、

さすがに1月下旬に出たばかりなのでまだ図書館には

揃えてないようだ。

 

ところがなんとまあ休館日。

金曜が休みになるのは1年で数回だ。

その数回に行きあたると云うことは、

わたしにツキがあるということか…。

間違っても、そんなことはない。

返却ポストに本をいれて、帰る。