神業 | ウツと株とプログラミング

ウツと株とプログラミング

うつ病で引退して、株トレーダーに。銘柄選定プログラムから始めて、現在は自動売買(アルゴリズム取引)システムを開発中(*'▽')/

少しづつウツから浮上しつつあります。


そもそも僕は療養中の身なので無理はしませんし、できません。


ビジネスマンだった頃はジェット戦闘機みたいな生活だったのよね。普通なら到達出来ないような分野に一気に突っ込んで短期間で課題解決して帰還する。鞄にはいつもパスポートを入れていた。そんな生活だったから、エンジンがやられると撃墜します。


もう、無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ


今は壊れかけのエンジンを積んだ複葉機みたいな生活です。エンジンが不調になったら


フラフラ、ふわ~り


と不時着します。


急ぐ用事もないし、心配事もない。他人との付き合いもないし、駆け引きもしない。体調が悪ければ直ぐに休養をとる。


ウツの療養としては完璧に近い環境だと思います。


でも低気圧に弱いんだよねー。気圧が下がり始めると症状が悪化する。まぁ、こればかりはどうしようもありません。上手く付き合う方法として「何も出来ないときは、何もしない」という、当たり前のことをしています。


少し復調したのでアマプラで映画を観たり、読書をしています。僕は複数の本(全く別ジャンル)を並行して読むことが多いです。昨日追加したのは『新約聖書物語』。


仏教徒(実質上は無神論者)の僕が新約聖書を読んでも構わないでしょ?。異なる価値観を知ることはとても大切なのです。議論に勝つためではなくて、相手を理解するために、別の価値観の根っこを知るのですよ。


僕の書棚には旧約聖書の本はあるけれど、新約聖書はありません。旧約聖書って物語風なので書籍化し易いんだけど、新約聖書は色んなシーンの細切れで、どちらかというと辞書的だ。で、場合別に紐解ける索引の付いているものも多いんだけど、断片を見ているだけだと、どうしても胡散臭く感じてしまう。一度「通し」で読んでみたくて、そんな物語を図書館から借りてきました。

図書館の『子供コーナー』で見つけたので、平易に書かれています。各種の福音書を繋ぎ合わせ、さらに他の信頼しうる文献で隙間を埋めることで、全体として整合性のある物語に仕上がっています。有名なシーンはほぼ網羅されていて、完成度が高い上に読みやすい。何よりも押し付けがましくないのが好感できます。

物語として読むだけならば一日で読めると思いますが、僕は「キリスト教の聖典」としてじっくりと読み、さらに現在のイスラエル vs. パレスチナの戦争と重ねながら、地図をみたりしているので、時間がかかりそうです。

数日前から読み始めた哲学入門書も並行しています。
今僕はウツで活字を読むのが大変だから、あえて漫画本ね。

「人とは何か?」「人はどうあるべきか?」ということを直接的に教えているのが神学と哲学なんだけど、神学は絶対的な神との対比で人間を定義しようとしているのに対して、哲学は人間そのものの定義を試みているという違いがある。

まぁ、切り口が違うために、神学は宗教化しやすく、哲学は無神論的に見えるが、何となく言わんとしていることは結局似ている気がする。まぁ、決断の仕方は全然違うが(宗教では「神の意思だ」という無責任な決断が容易なのに対して、哲学では「自分がそう決めたのだ」という自覚が必要だ)。

自分が認知していることは全て自分の色眼鏡を通した「主観」だ。そのことを理解した上で敢えて自分を客観視してみると、日常に激動は少なく、しかし確実に何処かに向かってジワジワと変化している。だからこそ方向性を決める「姿勢」は大事ね。

また、未来を確実に予見することは不可能で、それが人を不安にさせることが多いのも事実だ。

僕なんか、「(現代医学の知見として確率論的に)65歳で(あと数年後に)ほぼ死ぬ」と言われているが、どうせ今から100年後にはこのブログを読んでいる人達のほとんどが生きてなくて、悠久の歴史から見れば、誤差みたいなものだ。僕は自分を可哀想だとはちっとも思っていない。やりたかったことを出来るだけ沢山やるだけだ。



ドル/円為替が乱高下している。
4月29日(日本時間)に日本政府・日銀による覆面為替介入があったのではないかと噂されていたが、「結局はアメリカのFOMC次第で為替は決まる」と市場関係者は読んでいた。事実、介入直後に154円台に急落した後はドルが再びジリジリとあげていた。

FOMCの結果発表でパウエルさんがビミョーな発表。「うーん、なかなか米国物価が下がりませんなぁ~」「せやからと言って、追加利上げとか言う程のことでもないねんけどな……」

これを見て「よっしゃー。日本は金利を上げへん、米国は金利を下げへん。ほなら本格的に円安ドル高や。この前付いた160円の上値抵抗線まで行くでー」と思った為替市場関係者もいたと思う。

その矢先に

ドシャー! ゴゴゴゴゴー!

と円高に振れた。

まぁ、株式市場を見ても、好決算発表直後に株価が急落したり、その逆もあるあるなので、為替関係者の中にはパウエルさんの記者会見が終わった段階でドル売り&手仕舞いした人もいるだろう。それにしても急落です。まるで為替投機をする者に対して天から鉄槌が振り下ろされたような感じ。

市場関係者が「パウエルさんの発表待ち」としていたことなど、お上は承知の上で4月29日の第一幕を繰り広げ、そして今回の第二幕があったと捉えるのが順当だ。神田財務官の采配は見事だった。

これこそ神業である。