今日もKopfnoten(授業態度評価)の続き。


もう一つの分野は、Sozialverhalten(ゾツィアルフェアハルテン)=社会的態度、すなわちここでは社会性を評価する。


それにも3つの項目がある。


① Verantwortungsbereitschaft(フェアアントヴォルトゥンクスベライトシャフト)=責任感

クラス全体の利害や決定事項に対する責任や義務を負って、失敗に対してもその責任をとることが出来るか否かを評価する。


② Konfliktverhalten(コンフリクトフェアハルテン)=議論の態度

意見対立があった時、相手を傷つけないような言葉遣いが出来るかどうか、他人に敬意を払うことができるか、自分の成果や態度に対する他人の批判に耳を傾けることが出来るか否か、きちんと理由付けして様々な立場から批判することが出来るか、最終的に他人と折り合って円満に解決させることが出来るかどうか、といったことを評価する。


③ Kooperationsfähigkeit(コオペラツィオンスフェーイッヒカイト)=協調性

規則を守って他人の意見を最後まで聞くことができるか、提案を受け入れることが出来るか、助け合えるか、他人の成果を認めることが出来るか、グループの中で自我を押し通さずに他人と意見調整できるか等を評価する。



Kopfnotenの内容は以上、前記事とこの記事の2分野6項目である。


その中で、今日の②の「議論の態度」に関する評価基準が、ずいぶん詳しいことにお気づきだろうか。ドイツは議論の国。如何にフェアに議論できるか否か、学校教育の中でもかなり重視されていることの現れだろう。

今日の言葉は、Arbeitsverhalten(アルバイツフェアハルテン)。直訳すると「作業態度」。これは、昨日書いた学校のKopfnoten(授業態度評価)の一分野である。


ドイツ語でArbeit(アルバイト)というのは、日本語の「アルバイト」とは意味が若干違って、肉体的・精神的な活動や作業のこと。したがって、労働、職としての仕事の場合もあれば、宿題や練習問題をやることもArbeitに入る。つまり、お金を稼がなくてもArbeitである。


今日取り上げているArbeitsverhaltenも、職業の場での仕事の態度をさすのではなく、学校での生徒の授業への参加態度を指している。


その中には3項目ある。

① Leistungsbereitschaft(ライストゥンクスベライトシャフト)=成果をあげるための準備力

学習成果を上げるための準備・用意が出来ているか否かを評価する。作業に集中しているか、難しい問題にもしっかり取り組むか、新しいテーマに興味を示すか、といったことを見る。


② Zuverlässigkeit und Sorgfalt (ツーフェアレースィッヒカイトとゾルクファルト)=信頼性と注意力

授業に遅刻しないか、宿題提出の期限を守るか、決まった時間内に作業を終わらせるか、教科書やノートなどの忘れ物をしないか、教科書などがきちんと使える状態にしてあるか、といったことを評価する。


③ Selbstständigkeit(ゼルプストシュテンディッヒカイト)=自立性

自分で目標を立てて取り組んでいるか、間違いをきちんと見直しているか、分からないところを自分で把握して分かるようにするためにどうしたらよいか考えているか、学習計画を立てられるか、時間配分を上手くできるか、といったことを評価する。



もう一分野は次回。

本ブログでご紹介する記念すべき一番目のドイツ語単語は、Kopfnoten(コップフノーテン)。訳すと、頭の成績。


これが何か、ドイツ人でもあまり知らない。最近導入された新しい概念なのだ。


頭の成績、と言っても、これは頭の善し悪しにつけるものではない。そんなことをしたら、ドイツでは社会問題になるだろう。そうではなくて、この「頭」とは、人間一人をさす。つまり、一人の人間に社会性という視点から成績をつけるというものだ。


もっと詳しく言うと、Kopfnotenとは、ドイツの学校で教科の試験の点数以外の授業態度などにつけられる成績のこと。簡単に言えば、授業態度を点数化する。Kopfnotenは大きく二つに分かれ、授業への取り組みなどに関する成績が3分野、他の生徒との協調性や議論する力などに関する成績が3分野。全部で6つの分野を点数化しなければならない。そして、一人一人の生徒に対し、年に4回もこの点数をつけなければならない。各教科の先生方が自分の授業でのその生徒の社会性や授業態度を点数化し、最後に総合する。


先生の立場に立つと、もの凄い仕事量となり、給料が変わらないので非常に負担を感じ、批判の多いものだ。生徒の側は、テストの成績が多少悪くても普通に授業に参加していればそこそこの点数がもらえるので、最終的な総合成績を上げられることを喜ばしく思っているようだ。