銀行の受付で門前払いされる | 世の中ウオッチング

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 金融機関から様々な偽メールがパソコンに届きます。

  先日も「『AEONカード』利用確認手続きのお知らせ」が届いた。利用した覚えがないから偽物と判断して消去。その前日には、SMBCのロゴ入りで「重要なお知らせ」として、「クレジットカードの確認で問題が検出されました。」「セキュリティのため、クレジットカードの一時性をロックしています。」「カードの安全性を再度使用するには、いくつかの情報を確認する必要があります。」日本文として怪しげで、URLもチェックしてこれは偽メールだと判断しました。

 ところが、その翌日同じく三井住友カードから「お支払い日のご案内」が届きました。

「ご明細を確認はこちら」の頁には、事前登録のIDとパスワードが添えられていますからどうやら本物らしい。でも前日には偽物と思えるが、「クレジットカードの確認で問題検出」と知らせてきたばかりではないか。

 以前、三菱信託銀行(=本当の)から「あなたの口座から不当に引き出された恐れがあります。ご確認ください」旨の封書が届いたこともある。

 事実確認は直接銀行の窓口でした方が確かだろうとSMBCの支店に出かけました。受付窓口の担当者に「支払い日の確認」の一連のメールのプリントを明示して「これは本物でしょうか」と質問したところ、「当行はクレジットカードの会社ではありませんからお答えはできません。そちらに問い合わせてください」とSMBCグループの「お電話番号をおしらせします」のチラシを渡された。驚いた!銀行が同じグループのクレジットカード会社会社が発信したメールが本物かどうかどうかの判断を放棄したのです。自分で調べろという対応です。でも「クレジットカード発行の手続きをしたのはこの銀行の支店で、支払い口座もありますから確認できませんか」と再度粘ってみた。ところがキャッシュカードとクレジットカードの提示ではダメで、「通帳で取引明細のプリントをしてください」との返答。生憎、通帳は持参していなかったので、できたのは残高確認だけ。減っているけれど内容までは分からない。不安です。「この支店で取引履歴をプリントしてもらえませんか」とお願いしても「通帳がなければ駄目」と却下されました。その後、仕方なく渡されたチラシにあった「FOR YOUデスク(有料の問い合わせ電話)」に電話をしたところ、「偽メールかどうか、取引の明細等の確認等は別の電話で」、と案内されたが、長いアナウンス中の唐突な案内でその上一度きりの説明なので電話番号までは聞き取れない。

 「お支払い日のお知らせ」が本物であれば、頁に沿った手順で明細を確認すれば事は簡単に済む。ところが万一偽物で、個人情報開示に誘導されては危険だ。本物である確認はどうすればいいのか、窓口で確認したかったのに門前払いの無駄足だった。不確かでも「インターネットの中で処理するしかない」と思い知らされました。

 現実の問題として、これから再度銀行支店に出かけ、ATMで通帳にプリントして取引履歴を追跡し、その明細を自分の目で確かめるしか方法はなさそう。

 

 我々が、リスクと思っていることへの銀行の対応はあまりに不親切ではないかとがっかり。銀行への不信感は拭えない。