苑地ボランティアで腰が痛い | 世の中ウオッチング

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 先の土曜日、真夏日のような陽射しのもと、居住する団地の「苑地ボランティア」作業に参加しました。「情けは人のためならず巡り巡って己が為」というが、草花や木々を相手のボランティアは花が咲き、木々の成長だけを我がことのように楽しみとしているのです。

 作業参加は凡そ8年ぶり、とはいえ、3月末にはボランティアグループで団地内のいつも手入れをしている自然林の一角で、桜に包まれて花見を楽しみ、年度末の総会でも顔を合わせているからお馴染みさん。

 筆者が股関節置換手術なども体験し、作業を休んでいる間にメンバーも多くが入れかわり、約30数名。女性も結構多い。最盛期は80名を超えていたが高齢化の結果、入院・死去や施設に移り住んだ人も続出しているから仕方ない。 

 その中でリーダーは発足当初から凡そ40年間継続して活動。80歳代半ばのはずだが、足元から帽子まで職人さんも顔負けのように出で立ちが決まっている。

 朝一に集合したら先ず名簿のチェック。作業中の事故に備え団体保険に入っているから登録済みであることを確認。作業の前に剪定トリマーの取扱説明。事故の無いようにしっかり学び直す。油圧電動式と電池式で操作方法も違う。

 この団地は1000戸の規模の上、公園に見まがうほど緑が豊か。高木や並木は専門家に剪定を依頼しているが費用が年間約2,500万円強。費用節約のため苑地ボランティアの出番となる。他に、花の手入れは公園愛護会と役割分担。

 

 さて、集会所前の咲き終わったツツジで一通り剪定の練習。練習だから多少のまだら模様は許される。その後東西2班に分かれて本格的な作業開始。我々はバス通りに面したツツジの剪定。今年は殊の外花が大きく色も鮮やかであったと感慨もひとしお。来季の花芽の出る前に剪定を終えるのが原則。

 電動トリマーでざっと上面、横面を刈り取っていく。上面は横に薙ぐだけだから容易だが横面は下からすくい上げるように、しゃがんだ姿勢から立ち上がるようにトリマーを操作することが多いから、技術を要し体力も使う。その後、剪定ハサミで形を整える。

 メンバーは慣れているのか、鍛えているのか手際が良く、疲れも見せないで一心に働いている。 斜め下に向かって裾の方を刈り込むとすっきりきれいに見えると分かってきた。花が咲かない時期も樹形は整えておきたい。刈り終えた枝をかき集めて袋詰め、集荷場所に積み上げる。数日後には行政の清掃車が回収してくれる。

 昼前に作業修了、残りは来週以降に委ねる。何しろ団地は広いから車道に面したツツジだけで2つのバスの停車場を結ぶほどの距離がある。それに団地内幹線道路沿いも加えると大仕事である。

 

 やっぱり、腰が痛い。でも、心地よい。ボランティアならではの体験でした。