元気の素は、ご近所付き合いにあり | 世の中ウオッチング

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世の中のチョット気になる出来事を観察してシニアから一言。面白い、楽しい事ばかりでなく、「問題だね、おかしくない?」も拾い上げて行きます。
 ノンシャランに、お気楽に が基本です。

 加齢により心身が衰え、要介護一歩手前の状態を「フレイル」と呼ぶらしい。

 フレイルの予防には「程よい運動と社会参加」とよく言われる。それを裏付けるデータもある。社会参加と言っても大げさに考えることはない。ご近所の仲間と日常的に一緒に散歩やおしゃべりをするだけでも十分効果的と勝手に解釈している。

 現在の住まいは郊外にあるⅠ千戸の集合住宅だが、同じようなキャリアの同年代の住民が多い。幸いなことに集合住宅には付設のテニスコートや集会場がある。中高年向けのサークルも15くらいは活動している。地域の仲間に入るには好都合。一戸建て地域だとこうはいかない。

 折角の恵まれた環境も自分から動かなければ宝の持ち腐れ。テニスは股関節の手術以来遠ざかっているが、ゴルフは未だできる。車で相乗りしてコースに出かける。

 毎週定例開催のミニ軽チャースクール的な「ラウンジ懇話会」と自由・勝手なおしゃべりの「炉端の会」そして月Ⅰ回の飲み会「粋談会」に参加している。これらのメンバー同士で臨時の飲み会やカラオケのお誘いもある。お互い現役時の肩書きに触れるのは御法度、とはいえ会話からなんとなく察することはできる。

 月初めの日曜日には「クリーンアップ・デイ」と称して自宅周辺の共有スペースの清掃や低木の剪定を行う。普段外注しているクリーン・メイトさんがゴミⅠつ無く掃除をしてくれているが、自分達でやれば愛着も湧く。誰かしら道沿いに季節の花が植えられているのもそのお陰か。 

 同じ階段同士、お隣さんとも自然に会話が進む。新しく引っ越しをしてきた人も溶け込みやすい。

 気楽な情報交換会という意味では「炉端の会」が一番。お勧め(笑い)の医院・歯科医院、理髪店なら何処が親切で低価格か、何処に行けば季節の花が咲いているか、スマホの上手な使い方やリスク回避の方法、或いは最近読んだ本の紹介、はてはウクライナの情勢分析など、話はその場の流れで何処に飛ぶかわからない。現役を引退すれば社会の動静に疎くなるがこの会が補って余りある。

 学生時代の友達や元の職場の仲間とはスカイプやZOOMで懇談もする。あれこれ試してみるにリアルで対面に勝るものはないと実感する。

 ご近所同士の付き合い第一歩は出会った時の挨拶。会話に発展し、世間話が弾み、サークル活動を共にするようになれば、フレイルなどどこかに飛んで行ってしまう。そのためには「自分から動くこと」だと体験が教えてくれる。でも、最近常連さんばかりで無気力なのか、無関心なのかメンバーが限られているようなのが気になる。

 「フレイルの予防から発展し、ご近所同士で互いのプライバシーには踏み込まないが、困ったとき手を挙げれば助けてくれる」、そんな関係構築までたどりつけたらいいな!