平成の世は三〇年をもっておしまい。次の元号がどうなるかで職場の話題はもちきりである。
顧客管理システムを新元号に対応させておかないと、エラーが出て大変なことになってしまうからだ。
明治、大正、昭和、それに慶応大学があるのだから、新元号は「早稲田」でいいんじゃね? なんてジョークも出ている。私の母校であるド田舎Fラン大学の名前も、数世紀先には元号になっているやもしれぬ。
新元号について確実に言えるのは、イニシャルがM、T、S、H以外であること。
各種申請用紙の生年月日欄によくある「M、T、S、H」の選択肢がややこしくなってしまうからだ。ただ、明治四五年(一九一二年)以前生まれの方はさすがに少なくなったから、Mになる可能性はゼロじゃない。
新元号のイニシャルでありそうなのは「K」「G」「D」「B」あたり。いずれも過去の元号で何度か用いられている。
「次はKかGじゃない?」と言ったら、長女・はーたん(小五)がすかさず答えた。
「ケンケン元年!」
パンダの名前かよ。
「じゃあ、ガンガン元年」
なんで『前前前世』みたいなリズムなの? あと、パンダのネーミングから離れろ。
なお、たとえ新元号が「憲建」(けんけん)や、「元厳」(がんがん)に決まったとしても、私は宮内庁関係者じゃないのであしからず。
(おまけ)
千代子(SDちよ)は看護師。それも小児整形の担当という細かい設定がついてます。
千代子「ゲフゲフッ、産婦人科へ異動になってゲフッ、新元号生まれの赤ちゃんを抱っこしてみたいなゲフゲフ」
新生児の前で咳しないでくれます?