羽生結弦「自分の限界に挑戦したい」NHK杯出場の心境を語る



 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯(27~29日、

長野・ビッグハット)の男子で世界最高得点で優勝した羽生結弦(ANA)が

大会を終えた今の思いを語った。


(中略させて頂いています HARU)


羽生「奇跡的な演技ができた」


   
 点数以上に自身の果たしたことに意味を感じたという羽生【坂本清】


今日は話短くいきます(笑)。

とりあえず初めてに近い形で、ショートとフリー両方をノーミスでいけたことを

うれしく思います。


(322点という点について)

実際に自分も興奮してうまく眠れなかったんですけど、

それくらい自分自身にとっては意味のある試合だったし、点数以上に何よりも

僕自身が自分の演技を成し遂げられたことに意味を感じた試合でした。


(なぜショートとフリーのプログラム両方が完成した?)

例えば、2012年の世界選手権のときのような感覚がありました。

それとちょっと違ったのが、コントロールできたのかできなかったのか。

そのときはけがもあって、マイナスの状態から皆さんが

「頑張れ、頑張れ」と応援してくださったおかげで、奇跡的な演技ができました。

今回の演技はプラスからプラスへの道のりだったので、

自分との戦いもありましたけど、自分との戦いに勝てる条件、

戦える環境が整っていたと感じました。

それが応援だったり、自分の練習だったり、サポートしてくださる

方々だったりでしたね。


(絶対王者というのはもっと上のレベルなのか?)

まず五輪のマークを見たり、フリーの前にショートで良い演技をしたとか、

300点取れたりだとかで揺らいでいるようじゃ絶対王者ではないなと

自分では思います。

ただそれはもっと経験していかないといけない部分だと思いますし、

もっと経験できることだとも思うので、ファイナルに向けて一生懸命練習して、

ファイナルでも良い演技を求めますけども、その中で答えが見つかれば

いいなと思います。


(理想とする王者はエフゲニー・?)

プルシェンコさんです。

プルシェンコさんの選手像が自分の中では絶対王者であり、

憧れのヒーローという存在です。

彼になりたいとは思わないですけど、彼のような存在になれるように

努力していきたいです。


(昨日の映像は見た?)

見ました。

ステップに関しては、気持ちというよりも一つ一つの手の動きであったり、

体の使い方であったり、もっと洗練させていけるのではないかと思っています。

また、ジャンプに関しても後半の4回転は特に「跳ぶぞ」という感覚で入っ

ているので、そこも同じようなステップを踏んでいるようでも、見ている方が

ハッとならないような感覚にできたらいいなと思いました。


(自分が思い描く絶対王者は具体的にどんなものなのか、

              いつからその言葉は頭の中にあった?)

特に絶対王者にこだわりはないし、僕のイメージではプルシェンコさんの

イメージが強くて、プルシェンコさんがなぜ絶対王者かというと

僕にも分からないです。

オーラであったり、その強さであったり、いつも正確にジャンプを跳んでいたり、

そういう彼独特のものに僕はあこがれていたので、彼になろうと思っているわけ

ではないけど、彼のような唯一無二の存在になれればいいなと思っています。


(フリーのプログラムの曲を選んだときに特別なインスピレーションがあった?)

曲を選ぶときはいつも同じように感じているつもりです。

どんな曲を選んだとしても、どんなプログラムを滑ったとしても、僕自身は

いつも特別な思いを持って滑っているので、このプログラムが皆さんにとっては

印象的なものであっても、そこに差はつけずにショートもフリーも頑張って滑って

いきたいと思います。


(フリーの4回転+3回転は)

演技構成表では4回転+2回転で出していますけど、練習の中では

4回転+3回転で練習していて、つらい状況でも練習では発揮できていたので、

なんとかなるかなと思って、一生懸命頑張りました。


(ファイナルの顔ぶれの変化について)

ロシア勢がいないのは珍しいなと思ったのと、あとは相手がどうであっても、

こういう演技をしなきゃいけないというのが今の自分の課題だと思うので、

記録だけではなく、自分の演技を超えられるように今回の試合を反省

していきたいと思います。


(最強のプログラムとは?)

分からないです。分からないからこのスポーツは楽しいんだと思います。

だって、金博洋選手は4回転4つで十分だと言っていました。

でも僕はそうではないと思いますし。それはどうなるか分からないです。

今季だって4回転ループをやりたいと言っていたのに、

それがまだできていないわけで。

本当に日々の成長を楽しみながら、自分の限界に挑戦していきたいと思います。


以下略

                           スポーツナビより


HARU感想

わずか20歳の男性が、こんな思いを語れるとは・・

容姿、演技力、以上に人間に魅力を感じてしまいます。



スポーツナビ             2015年11月29日(日)