閉店間際の吟吟にやってきて、
何も語らず、さしみを肴に日本酒をたらふく飲む男がいる。
小生と同じ歳くらいなのかな、
お子さんがいて、子育てに疲れ果てているのかな、
なんていつも思ってたら、
たまたまオッティモでお隣になって
飲食店で働いていると仰天告白。
迷惑を顧みず、3日後にお店に向かうのである。
西大井「とりいち」。
お母様が33年前に建てた、焼鳥屋であった。
まずは瓶ビールで喉を潤して
もつ焼きはおまかせでオーダー。
はつや軟骨やらを、炭火で焼き上げてくれる。
山和、山形正宗、大那、そして而今という
豪華な日本酒のラインナップ。
これは堪らん、とあいうえお順で「大那」を注文した。
蔵元が阿久津さんだからね。
肝心の阿部さんは、
カウンター内で他のお客さんにお酒の商品説明をしている。
何も語らず、のイメージまるで無し。
むしろテクニカルなトークで、場を和ましているのに驚愕した。
大ぶりのつくねがポンと置かれた。
疑いもせず口に運ぶと、熱いのなんのって。
今度はお燗酒を注文したら、
なつかしい小さなヤカンで酒を熱めに提供する。
熱い男の店は、なにもかもが熱い。
煮込みを頼むころには、
両隣の常連さんと仲良しになっていた。
なんか、こういうのっていいよね。
あいうえお順で、最後は何にしようと思ったら
酔っぱらって”や”きそばを注文しちゃったよ。
お酒でしょ、注文しようと思ったのは。
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