大森海岸駅と、ベルポートの間に、
すぎ本と看板に書かれた小料理屋がある。
随分昔からあるように記憶してるが、
オープンしていた記憶がない。
最近、注意深く観察していたら、
ランチを営業している事だけ解った。
これは、行くでしょう。
日替わりと思われるセットが
ふた通り用意されていて、
この日は
鉄火丼と刺身定食だった。
新妻には安価な鉄火丼を押し付け、
一家の大黒柱は、
百円だけ高い刺身定食を注文した。
厨房で働く親方と子分は、仕込みに夢中。
女将さんはテレビに夢中。
活気がまるでない店内だが、
どこか懐かしく、落ち着く雰囲気である。
まずは、一家の大黒柱の刺身定食が出てきた。
マグロ、するめいか、生たこ、カニ肉が盛られ、
小鉢には茄子のみそいため。
味わい深き、おふくろの味で飯が進む、進む。
遅れてやっできた鉄火丼。
そぎ切りにした鮪はヅケにしてあり、
カイワレと葱の薬味ご飯と融合する。
こんもりと盛られた刻み海苔が、
口に含んだ時に感動的な磯の香を放った。
こっちの方が、絶対に美味いな…
気持ちでは鉄火丼を羨むが、
堂々と刺身定食で我慢する。
大黒柱とは、そういうものなのだ。
さーて、明日の日替わりは何だろう。
次回は安いほうを注文しよう。
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