待ち合わせの時間まで10分あったから、
小腹を満たすために
博多ラーメン屋の暖簾をくぐった。
白濁したこってり豚骨スープに細麺が浸り、
薄く切られた焼豚、細長い木耳の食感がイイ感じだ。
すりゴマをスプーン三杯
白胡椒を五回振り入れるのが最高の配合だと謳っているから、
言いなりになって試すと、確かに味わい上昇。
コクがさらに出て、スパイスが利いておいしくなった。
10分で食べ終え
額の汗を拭い、店を出ようと思ったら、
見たことがある顔の若い従業員を見つけた。
あ……
四年前、連絡もなく吟吟に来なくなった
元社員の男の子ではないか。
簡単な言葉だけ交わして
店を後にする。
なんともまぁ、濃厚で
スパイスの利いた短いランチであった。
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