前回は、「借入の目的は何か?」ということでした。
少しおさらいをしておきます。
「借入の目的は何か?」
これが、スタートであり、最も重要な点でもあるということを強調しておきたいと思います。
この点が明確でないと、次のステップへ進むことはできません。
さて、次のステップです。
ここからは、金融機関との交渉に入る前段階ですから、順不同でよいかと思います。
<自分と相手を知る>
自分というのは、もちろん、自分が経営している、あるいは勤務している会社のことです。
相手とは、融資を申し込む金融機関のことです。
自社の経営状況ついては、程度の差はあれこそ、把握されているはずです。
ここでは、よそ=金融機関から見てどういう状況なのかをもう一度、確認するという作業です。
つまり、自社の経営分析を行ってみようということです。
月次や年次の決算だけではなく、時系列で再確認してみることも重要です。
決算時に会社の経理担当者や税理士などから説明があったかもしれませんが、もう一度確認してみましょう。
日本政策金融公庫のホームページでも、「財務診断サービス」 というサービスが提供されていますので利用するのもよいと思います。
注意しなければいけないのは、こういった経営分析を行っただけでは実態をうまく把握できない会社もあるということです。経営分析の結果が良かったとか悪かったとかとかが問題の本質ではないのです。
「当社は、赤字だけど融資は受けられますか。」という相談もよくいただきます。
このケースでは、単純な経営分析だけでは判断ができません。
赤字だから融資を受けられないということは決してありません。
肝心なのは、その内容なのです。
「融資の申込をしたいのですが。」と、ある会社から依頼がありました。
その会社は、単純に決算書だけを見れば2期連続赤字の会社でした。
しかし、内容を分析すると、財務的には何の問題もない会社です。
私が見てもそうですし、金融機関が見ても同様です。
結果、何の問題もなく融資は希望額どおり実行されました。