会計事務所の一日 -12ページ目

とりあえずの印象だけです。


まず、大きなサプライズはありませんでした。


あえてあげるとすれば「環境税」でしょうか。

以前から環境省が準備していたものですから、とりあえずの念願はかなったことになります。


全体としては、財務省が用意していたものが数多く実現したという印象です。


もしかして、財務省の方々は昨日は祝杯だったのでしょうか。

でも、そんなことはありませんね。


予算がまだですから。


家計簿をつける目的については何度も繰り返しました。


家計を把握すること。

これには、他のことの理解を容易にするという側面もあります。


今日は、平成23年度の税制改革大綱が閣議決定される予定になっていますが、24日には同23年度の政府予算案が閣議決定される予定です。


振り返ってみれば、22年度の予算については家計にたとえた解説が非常に多かったように思います。

国家の予算ともなると、金額が大きくピンとこないものです。

こういった説明は非常にわかりやすかったと思います。


もう一点は、このブログのタイトルにある「企業会計」についてです。

なんとなく似たような部分があることは、おわかりいただけたと思います。


特に株式投資においては、企業の財務諸表をベースにいろいろな指標が算定されます。

最も代表的なものとして、PERやPBRといったものがあります。


企業会計では、財務諸表の作成は経営者の判断にゆだねられる部分が多いことも事実です。

決して、粉飾するとかそういう意味ではありません。

経営者の判断により、結果として財務諸表は異なるものになります。

例えば、「研究開発費をA社は繰延資産として処理したが、B社は全額を当期の費用として処理した」といったようなお話です。

従って、見る方も一定程度の知識は必要ということになります。


このあたりのことについては、株式投資に関する書籍に詳しく書かれているはずですのでそちらに譲ります。


国家予算や企業会計の仕組みについても、家計簿をつけ家計管理を行っている結果として、理解はより容易になるのではないかと思います。





迷走に迷走を重ねた平成23年度の税制改正ですが、「16日にも税制改正大綱が閣議決定」と報じられました。


毎年の恒例行事ではありますが、昨年はどんでん返しがありビックリしました。

民主党は昨年夏の衆院選マニフェストで「暫定税率の廃止」を掲げたにもかかわらず、実質維持を決めた経緯があります。


今年は、旧暫定税率についてはほとんど議論になっていないようです。

実質維持ということで、決着をみたと言うことなのかもしれません。


今年も、どんでん返しがあるのかどうか。

静観するしかなさそうですが。


一番の注目は、「消費税についての言及」があるかどうかでしょうか。




昨夜、菅首相が「法人税率の引き下げを指示した」ことが報じられました。


「最終的な決断は私が行う」と何かにつけて明言を続けた菅首相が、ついに決断したようです。

経済界からはもちろん歓迎されることが予想されます。


ただし、これが経済の活性化につながるかというと疑問を持つ向きが多いようです。

私もその一人です。

「引き下げがある」ということでとりあえずは良しとしなければいけないのでしょう。

なんだか悲しいですね。






資産の中に不動産、自動車、有価証券などのように時価があるものが含まれるケースです。


不動産のうち、土地については参考になる二つの指標があります。

一つは、毎年市区町村から送られてくる固定資産税の納税通知書です。

ここに記載されている固定資産税の評価額は、時価の概ね7割です。

もう一つは、毎年7月に国税庁から発表される路線価です。

この路線価は、時価の概ね8割です。


自動車については、自動車の型式、年式、走行距離などを電話等で伝えるだけで大手中古車販売会社が算定を行ってくれます。


有価証券については、時価や基準価格が新聞等に掲載されますので、容易にチェックできます。

証券会社によっては、インターネットで日々の状況をすべて確認することができます。


問題は、定期的に管理する期間です。

毎日なのか、1週間なのか、1ヵ月なのかということです。

有価証券を多く保有する方は既にそれなりの方法で管理されているはずですからそれで構いません。

そうでない方は、特別なことがない限り1週間あるいは1カ月単位で構わないと思います。

前回までの準備でおおよそのイメージができたでしょうか。


整理をしてみます。

まず、家計の収支を記録する一覧表を作ります

毎日記入作業を行う必要はありませんが、記入欄は1日単位で設けてください。

集計はどのくらいの期間ごとに行えばよいでしょうか。

1週間で集計を行ったほうが家計の傾向と連動しやすいので、一週間単位での集計をお勧めします。

しかし、これだけでは不十分です。

1カ月、1年間の集計結果も必要です。

毎日の記録が残っていますから、少し面倒くさいかもしれませんが、それぞれ一覧表にしてみましょう。


少しお話を戻します。

上段が収入、下段が支出です。

収入から支出を引いたものが、現金の残高欄です。

収支の内訳については、項目ごとに分類します。

項目ごとのさらに詳しい内容については、自分自身が見やすいものであればどんなものでも構わないと思います。


ここからが普通の家計簿と異なる点です。


現金残高欄の下に以下のようなものを付け加えます。


① クレジットカード決済・住宅ローンの返済、光熱費などの口座振替に使っている預金口座の残高欄

 光熱費が預金口座から引き落としになった場合は、家計簿の収入欄に預金引出と記入すると同時に支出欄  にも記入します。さらに、預金口座の残高も減します。


② クレジットカードの未決済残高欄

 クレジットカードを使用して物を購入した場合は、家計簿の収入欄にクレジットと記入すると同時に支出欄にも記入します。さらに、この欄に加算します。また、クレジットカードの決済があった場合には、この欄を減すると同時に預金口座の残高欄も減します。


③ 住宅ローンなどの借入金の残高欄

 ローンが預金口座から引き落としになった場合には、家計簿の収入欄に預金引出と記入すると同時に支出欄のローン返済項目に記入します。さらに、この欄を減すると同時に預金口座の残高欄も減します。

住宅ローンなどの借入金返済のケースでは、元金と利息が合計された金額が預金口座から引き落としになります。借入金の残高欄から減するのは、元金部分ですから注意してください。


④ その他の欄

 有価証券の欄などを設けても面白いと思います。ただし、あまり欲張りすぎて作業が大変になったり、見にくい家計簿になってしまっては本末転倒です。


現金残高や預金口座の残高は必ず照合してください。

預金の場合は、家計簿の記入漏れになっていると思われますので、訂正します。

問題は、現金残高が合わない場合です。

小額であれば、無視しても構いませんが金額的な基準は決めておいたほうが良いでしょう。

本来は原因を追究すべきですが、いたずらに時間をかけてはいけません。

この差異は、一般的には使途不明金ということになりますが、それで構いません。

支出欄の使途不明金欄に記入してしまいましょう。

家計簿に慣れてくるうちに少なくなってくるはずです。


何度も繰り返しになりますが、完璧な「家計簿をつける」ことが目的ではありません

企業会計ではありませんから、罰則があるわけでもありません。

気軽な気持ちで取り組むほうがはるかに大事です。






いきなり会計ソフトを使って家計簿をつけることはお勧めできませんが、会計ソフトを使う良い点には触れておきます。


ここで言う会計ソフトとは、家電量販店で販売されているような廉価で中小零細企業向けのものです。

問題は、その使い方にあります。

購入時そのままの状態で使うというわけではなく、若干のカスタマイズが必要です。


上手にカスタマイズできれば、入力の作業を最小限にすることが可能です。

もちろん簿記の知識も必要ありません。

簡単に言えば、小遣い帳をつけるような感覚です。

これだけですべて完了です。

あとは、見たいものを出力するだけです。

出力するといっても、もちろん画面で確認することができますから、紙に出力するのは最小限です。


以前、少し説明したと思いますが会計ソフトで表示される貸借対照表=家計の財産と負債の一覧表、損益計算書=家計の収支一覧表です。


これらがすべて、小遣い帳のようなものをつけるだけで出来上がるわけですから、会計ソフトは優れものといってよいでしょう。


「それなら最初から会計ソフトを使ったほうが良いではないか」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。


冒頭に「若干のカスタマイズが必要」と書きました。

ここが、問題なのです。

普段からこういったソフトを使い慣れている方ならともかく、カスタマイズするには家計の傾向を把握するほうが先決です。


私の事務所でもこういったカスタマイズの作業を行っていますが、依頼される方がどんな職業でどんな決済方法が多いかなどいろいろなことを必ず確認させていただきます。


優れものには間違いありませんが、準備が必要ということになります。

ここで立ち止まってしまっては、「完璧な家計簿をつけること」が目的になってしまいかねないのです。




私が最もお勧めしたいのは、会計ソフトを使って家計簿をつけることです。

あくまでも理論上のお話ですが。

理由はいくつかありますが、すべての作業がこれ一つで可能だからです。


では、私の場合はどうかということです。

家計は市販の家計簿ソフトを使っています。

しかも、市販のソフトといってもわざわざ買ってきたものではありません。

パソコンを購入した際に、たまたまインストールされていたものをそのまま使っているだけです。


確かに会計ソフトを使って家計簿をつけることは、最も推奨したい方法ではあります。

しかし、私も家計については使っていません。

理由は、別の方法でも家計の管理が十分可能だからです。


段階を踏んでから会計ソフトを使って家計簿をつけるほうが現実的だと思うのです。

最初から完璧な家計簿を望むことは無理だと思います。

試行錯誤があってこそ、自分自身に適したものが出来上がります。

それからで、遅くないと思います。


家計簿をつける目的を思い出してください。

「楽しく豊かな生活を目指すもの」です。


完璧な家計簿をつけることが目的ではありません。

楽しく豊かな生活どころか、苦しく余裕のない生活になってしまいかねません。





私の場合をご紹介してみたいと思います。


私は、個人事業者であり会社の経営者でもあります。

経営者としての収入は、お給料と同じですから、簡単です。


具体的には、こんな感じです。

個人事業については会計ソフトを、そして家計については市販の家計簿ソフトを使用しています。


どちらも毎日記帳を行っているわけでもありません。

以前は毎日行っていたこともありますが、その必要もなくなりました。

ですから、ペースは適当です。

ただ、適当というのは必要に応じてという意味です。

いい加減という意味ではありません。


これだけで、すべての家計の管理ができてしまいます。


もっとも、家計簿をつける前は個人事業の帳簿と家計がごちゃごちゃで区分できてなかったわけですから、家計の管理どころではなかったわけです。






前回の準備6では少し理解しづらい部分があったかもしれません。


ただ、それは単に技術的なことに過ぎません。

どうして、「1+1=2」なのかというようなことです。


実際に家計簿をつけるようになれば、「ああそういうことか」という次元のお話です。


慣れてしまえばなんでもないことです。

肝要なのは、自分に適した「家計簿」をイメージすることです。


ライフスタイルは人それぞれです。

一人ひとりの「家計簿」は異なるはずですから。