ここ数年でかなりの勢いで普及したカートナビ。
みなさんが行かれるゴルフ場にも普通にあるのではないでしょうか。
コースレイアウトが見れたり、グリーンの傾斜がザクッと見れたり、前のカートまでの距離が表示してあったりと非常に便利です。
僕は…
数年前、ナビに頭をぶつけて
パックリ頭から血を流したのは
内緒ですw
今日はこのカートナビのしくみについてご説明します。
さて、みなさんご存知の通り、このカートナビ。
GPSを使用しています。
ちょっと余談ですが、このカートナビを導入するのに約2,000万くらいかかるそうです。
(もちろん廉価版もあるので、一概には言えませんが)
コース内のWiFiの整備からアイパッド代金、システムの導入など。
それなりに導入するのも大変です。
今ではみなさん、使用方法に慣れていらっしゃいますが、最初はスタート室も本当に大変でした。
「使い方がわからない」
「どうすれいいのか」
などなど。
その対応に追われつつも、新しくPCに導入したシステムが上手く走らない…ということも頻発。
最初はどこのゴルフ場さんも大変だったようです。
でも、今ではみなさん、カートナビを認知されて、ほとんどの方が普通に使用していると思います。
下手すると、ボールの場所までカートを運転して、そこで表示されている距離を参考にされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
だって、GPSなので信用できますよね。
でもですね
さ~て始まりますw
みなさん、この距離の表示する仕組みをしっかり理解して頂きたいです。
GPS表示なのは間違いありません。
そして、その誤差はおそらく±5ヤード程度。
そこそこ誤差があります。
感じたこともあると思いますが、カートは止まっているのに
178ヤードです。
177ヤードです。
178ヤードです。
などと、何回も距離を言い直すカートナビ。
「うざっ」と思ったことがありませんか?
これはGPSの誤差によるものです。
そして、今からが本番。
ピンまでの距離を表示してくれているカートナビですが、実はこれは正確な数字ではありません。
よーく考えてください。
ピンやカップにGPSの発信装置がついていますか?
着いていません。
では、どうやって距離を表示しているのか。
実は、このカートナビの表示方法ですが、カートにはGPSの発信装置がついています。
そして、このシステム上で、グリーンのフロントエッジの座標(地球上の座標)が入力してあります。
見たことがあるかもしれませんが、グリーンのフロントエッジにはほとんどのゴルフ場では黄色などの色をついた直径6センチくらいのマークがありますが、そこがフロントエッジです。
なので、カートのGPSからグリーンのフロントエッジまでの距離を測定します。
そこから、ピン位置。
このピン位置ですが、実はスタート室がこのシステムにカップの位置を変えるたびに入力しています。
(スタート室の皆様、ご苦労様です)
ということは、カートナビに表示されている距離というものは、カートからピンまでのGPSを使った直線距離ではありません。
大切なことなので、もう一度いいます。
カートが表示している距離は
ピンまでの直線距離では
ありません。
正確には、
カートからフロントエッジまで
+
フロントエッジからピンまで
の距離が表示されています。
だからこそ直線距離ではありません。
グリーンに近づけば近づくほど、コースが曲がっていれば曲がっているほど、実際の直線距離とは差が発生します。
グリーンの横のカート道路にカートがあって、30ヤードくらいしかないのに、カートの表示は50ヤードになってる、ということになるのは、この仕組みの影響です。
だからこそ、あまりこのカートの表示を信用するのもどうなの?という点があります。
あくまでも参考にしつつ、レーザー距離計などを使って距離を計測するのもいいかもしれませんが…このレーザー距離計も誤差がありますので、その誤差については後ほど記事にしますね。
ま、それよりも
距離通り
打てない
僕が一番の問題ですが(泣)