「この人、当たったら300飛ぶよ!」
と言われている人はたいだい、270くらいの飛距離の人です。
いきなり辛口から入りました。
なにか嫌なことがあったわけではありませんので、ご安心ください。
僕は比較的気分屋ではないと思っています(汗)
さて、冒頭のセリフ。
よ~く聞きますよね。
「この人、当たったら300飛ぶよ」
と。
僕も言われることがありますが、断言します。
飛びません。
でも、みなさんがそうおっしゃるからには何かしら理由があります。
それはなぜか。
380ヤードのミドル。
ティーショットを打って、しっかりドライバーが当たりました。
残り80ヤード。
300飛んでる!!!!
んなわきゃない。
今日は難しい話になるかもしれません。
ゴルフ場のティーイングエリアにある看板。
あれは、ゴルフ場によってはセンター表示の頃の距離をそのまま使っているゴルフ場もありますが、とにかく一つだけ言えることは、
ティーからグリーンまでの
直線距離ではない
これ、重要。
ということ。
残念ながら直線距離ではありません。
では、どうやって距離を表示しているのか、というと、ゴルフ場にはIP(インターセクションポイント)という場所が設定されています。
このIPは、どういう目的で設定されているのかというと、概ねバックティーから250ヤードの地点にあります。
わかりやすく言うと、ゴルフ場を設計する段階で、「ここに落としてくださいね」という場所です。
そして、そこからまたグリーンまでの距離が設定してあります。
なので、ひとホールの距離というものは、ミドルホールの場合、
ティーからIPまでの距離 + IPからグリーンまでの距離=看板の距離
今度のテストに出ますよw
ということです。
そして、同様にロングホールの場合には、IPが2箇所設定してあり、「IP1」「IP2」があります。
じゃぁ、このIPって、どこなの?
という話になりますが…実はIPは比較的わかりやすいと思います(ちゃんとしたゴルフ場なら)
ゴルフ場で、フェアウェイがきれいに刈ってありますよね?
その刈る模様がカクッと曲がる地点がありませんか?
そうです。
そこがIPです。
ほとんどのゴルフ場ではIPで刈る方向を変えていると思います…僕の近くのゴルフ場はほとんどそうしています。
ここまでご説明して、分かったと思いますが、このホールの距離と実際の距離は曲がっているホールほど差が開きます。
例えば、右ドッグレッグのホール。
バックティーから正面に打って、250ヤードのところにIPが設定してあります。
そして、そのIPからグリーンまで130ヤードだったとします。
すると、このホールの距離は250+130=380ヤードということになります。
そこで、バックティーから打ったとして、残り80ヤードまで飛んだからといって、
380-80=300!
300ヤード飛んだ!
ということにはなりません。
これはもちろんレギュラーから打っても同様です。
例えば、同じホールでレギュラーがバックより30ヤード近いところにあったとします。
すると、ホールの表記は
220(250-30)+130=350
となり、350ヤードという表記になります。
そして、ティーショットを打って、残り50まで行ったとしてももちろんですが、300飛んでいません。
いろんな方にお会いしますが、このIPという概念を知っている方は本当に本当に非常に少なく、びっくりします。
僕が本当にこの人300飛ぶかもな、と思う人は概ね48度のロフト角のピッチングで150ヤード飛ばすような人です。
過去には有名なプロ野球選手とか、そのレベルです。
アマチュアで250ヤード飛べば「飛ばし屋」の部類に入ります。
こういう距離のちょっとした知識も理解しつつ、僕たちはアマチュアなので、アマチュアらしく、ゴルフを楽しんでいきましょうね!