ボールが最後に境界線を横切った地点から2クラブレングス以内にドロップ
ボールが最後に境界線を横切った地点とピンを結ぶ延長線上後方の基点から1クラブレングス以内にドロップ
ニアレストポイントから1クラブレングス以内にドロップ
クラブレングス
うざっ!
ゴルフのルールではよく出てくる文言。
この○クラブレングスという言葉。
いわゆるクラブの長さという意味です。
今のルールではこのクラブレングスの際に使うクラブは
「パターを除く、最も長いクラブ」
という指定があります。
普通のセッティングで考えるなら
ドライバー
ということです。
そして、そこから1クラブレングスだったり、2クラブレングスだったりします。
主な特徴としては、
罰打があるものは2クラブレングス
罰打がないものは1クラブレングス
です。
罰打があるもの…ペナルティーエリア(池)、アンプレヤブル
罰打がないもの…無罰の救済
ということです。
ま、理由を考えれば覚えやすいと思います。
罰打を払ってるのに1クラブレングスなんて、厳しすぎる!ということです。
だから、罰打があるものは2クラブレングスになります。
逆に罰打を払わなくてもボールを動かせるので、1クラブレングスでいいでしょ?ということです。
そして、2023年のルール改定。
レッドペナルティーやイエローペナルティ、そしてアンプレヤブルの際に使用する「延長線上後方にドロップ」する際、基点というドロップしようと思った場所から1クラブレングス以内にドロップしてもいいですよ、というルールに少し変更になりました。
本当に微微たる変更ですが、シチュエーションによっては非常に有効に使えます。
昔は延長線上後方にドロップだったので、ピンを見ながら真後ろに下がりながら、ドロップする場所を決めてその延長線上後方にドロップしていました。
「木が邪魔だけど、ライがいいのはこのあたりだし…ドロップで少し右か左にずれてボールが止まってくれないかな」
と思いながらドロップした方もいらっしゃるハズです。
それが、今回のルールで、基点から1クラブレングス以内にドロップすることが可能となりました。
なので、木をほんの少しでも避けてドロップすることが可能となりました。
でも…
このような細かなルール改定は、あまりゴルフプレーヤーに浸透しないことが多いのが現実。
ちゃんとしたルールでプレーしたとしても、同伴競技者がそのルール変更を知らなくて
「ズルをした」
とならないよう、同伴競技者との協調性も大切と思います。
先日はあるちょっとしたアマチュアの大会で
プリファードライ
「プリファード・ライ」です。「プリファー・ドライ」ではありません
が適用されました。
あまりに雨が酷くて、かなりのカジュアルウォーターがあったためです。
※プリファードライルールとは
雨の影響でコース内のほとんどがカジュアルウォーターになるような状況のときに適用されるルールで、プレーヤーの好ましい(プリファード)、ライにボールをプレース(置く)することができるルールです。
もちろん元のボールの場所からカップに近づいてはいけません。
ボールについた泥などを拭くことができます。
ある選手はそれを知っていたので、1打、1打ボールを拭いて、近くに置いてプレーしていました。
ルール上、何の問題もありません。
でも、それを見ていた他の選手が
「あの選手はこんなことをしていた」
と競技委員会に報告をしました。
結果、もちろんですが、
「プリファードライルールが適用されていたので、何の問題もありません」
ということで話は終わりました。
このようなこともあるので、やはりルールはちゃんと勉強していたほうがいいと思います。